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国際戦初戦 プレミア12

国際戦、初戦は無難なスタートだった。

 

前回WBCに比べ、厚い戦力。

地の利、実力で韓国は問題ない。

開催時期も春先よりいい。

 

戦前は、韓国打線の破壊力を警戒していたが、

打線で言えば、日本の方が上だ。

それを、日本の球場でできるのだから、負けるわけにはいかない。

 

韓国打線は、

韓国のリーグの野球習慣と全体のピッチャーのレベルによって

皆、3割を超えることになっただけで

日本のリーグに入っても同じような成績は残せない。

 

最も、大きく報道されていた5番打者も穴の多い打者だった。

大振りでトップに入ったとき背番号が全部見えるほど

後ろ向きになる。

 

したがい、バットは外回りするのでインコースの速い球は

詰まる。

外は判断を早くしなければ、ジャストミートできないので

落ちる球やボールに変化する球には空振りが多い。

 

ハナから恐るるに足らずだった。

 

相手先発左腕には、

日本としては、チームで目線をあげ、沈んでいく決め球スライダーを

見逃す作戦をたてていたようだ。

 

低めのスライダーは基本内野ゴロか空振りをとるための球だから

見逃せばボールになる可能性が高いからだ。

 

ストライクに来たらしょうがないと割り切る。

どうせ打ってもヒットにならないのだから。

 

ただし、高めに浮いたスライダーはしっかりとらえる。

こういう作戦だ。

 

2回の平田の打席がよかった。

ノーアウト1,2塁で

バントの構えからボールふたつを選ぶ。

次の球は3塁線へチャージをかけるバント。

失敗覚悟で3塁手にとらせようとした。

これは、ファール。

次の球はしっかりやろうと思ったところで、

体に近いところのボール球を

おもわず手が出てしまいファール。

 

できれば、3塁手にとらせたいので

体の近めに来た球は手が出てしまうものだ。

 

さあ、追い込まれて

2-2のカウントからバスターへ変更して、

何が何でも右方向へ転がすか、

ボールを見逃して歩く姿勢を見せた。

 

右へ食らいついたファールの後の、

誘ってきたスライダ―にバットが止まった。

 

フルカウントから

インコース真っ直ぐをサードへ転がした。

 

もうこれは、このバッティングしかできないというような球だった。

サードに捕られていれば、ゲッツーだったろうが、

最善をつくした打席でゲッツーならしょうがない。

これが勝負だ。

 

しかし、結果はラッキーにも

3塁ベースに当たり、先制点をあげるに至った。

 

結果オーライとはいえ、

こういう姿勢の積み重ねが勝利に近づく。

 

 

坂本のダイビングキャッチも大きかった。

 

日本がリードしている場面で

1,2塁のピンチ。

則本が捉えられて苦しい場面だった。

 

左の1番バッターにスライダーを捉えられ

センターに抜けるかという当たりを横っ飛びで阻止した。

 

相手の反撃ムードを一気に鎮静させるビッグプレーだ。

 

だが、このプレー。

横っ飛びで捕ることなど、多くのアマチュアでもできるし、

高校生でもこの程度は、多くができる。

 

何がファインプレーかといえば、ポジショニングだ。

 

研究によってそこを守っていたのか

球種によってそこを守っていたのか

選手特有の勘でそこを守っていたのか

 

それは、わからないが、ファインプレーとはポジショニングが

ものをいう。

 

この場面は、2塁にランナーがいたので

坂本は、通常より2塁ベースに寄っていた。

だから、センターに抜けるかという打球を収めることができたのだと思う。

 

ビッグプレーであり、ファインプレーではあるが、

プロなら当たり前のプレー。

 

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