勝利以外の目的がない国際舞台では、自身の活躍などは目的にあらず、結果はチーム勝利のためだけにある。
勝利以外とはいえ、名誉はある。
日本代表として戦った矜持と日本野球に貢献した喜びだ。
それも終わったときに沸き起こるもので、戦っている最中は勝利以外眼中にない。
脚だけを武器として召集された周東も出場することを目的とせず、
勝利のために必要な場面でピースとしてチームに貢献することだけ。
それを承知で召集を承諾している。
牧や山川といった自チームでは中心なのに代表ではポジションが重なってしまい
出場を確約されない選手もそれを承知で承諾している。
味方の活躍に喜び、自分に出番が来たら、その個性を発揮し、期待される仕事をしよう、と考える。
平良は翌シーズンの配置転換に備えて代表を辞退した。
フルに貢献できない可能性があり、それなら他の有望な選手を選んでもらおうという配慮、
そして西武のチームとファンのために自分がすべきことを判断しての選択だったわけだ。
これもこれでプロの判断であり、代表チームへの貢献と言えよう。
