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不惑の黒田は恬淡と遂行する

ヤンキースのローテーションピッチャーが、

日本の1球団で攻略できるわけがないと言わんばかりの

格の違いを見せつけた最初の登板。

 

1番から9番まで失投即ホームランの

北米リーグで生き抜いてきた男が、

日本の1球団の打線など楽でしょうがないハズだ。

 

調子が良くない状態で、甘く入ってしまったコースでも

打ち取ることができる球種を持っている。

 

つまりストライクコースに投げて打ち取れるのだから

ボールゾーンを使う球も投げだしたら、

ますます、点を獲りづらくなるということになる。

 

黒田が20億以上の年俸提示があるのは

クオリティスタートの能力とローテーションを守ることにある。

 

先発ピッチャーの役目は、勝つことではない。

 

勝ち負けは運もあるので一人でどうにもできないことがある。

 

0点に抑えても勝てないことがあり、

後ろのピッチャーが崩れればチームが負けることもある。

 

逆に、点を獲られてもそれ以上に点を獲ってもらえば、

勝ってしまうこともある。

 

この辺が、運というもの。

 

田中が24連勝したシーズンも

チームが点を獲り逆転した試合があった。

24も連勝するには運がなければいけないのだ。

 

そのため、先発ピッチャーの役目は

クオリティスタートとローテーションを守ること。

 

プロで二桁勝つには、1年間通して試合に出なければならない。

ということは、ローテーションを守る必要があるのだ。

 

ローテーションを守るということは、

安定して実力を発揮してくれないと使う方も使えないわけだ。

 

安定して、好不調の波がない投手でないと

監督もローテーションの一角に入れることできない。

 

そして怪我をしないということ。

 

監督としてはこんなありがたい選手はいない。

 

そしてクオリティスタート。

6回3失点、5回2失点くらいでゲームを作ってくれることを言う。

 

このクオリティスタートを、つまりゲームを作ってくれれば

その試合をチームにとって、

ものにできる可能性を残すことになる。

 

この二つを黒田は高い質でこなしてきた。

 

だから、価値があるのだ。

 

その価値をこの試合でも存分に見せつけた。

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