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夏起きた面白い出来事、戦い

今年の夏起きた面白い出来事、戦いをまとめた。

 

最近のドラフト1位ピッチャーに高橋が多い。

2014年西武・高橋光成、2015年ソフトバンク・高橋純平、今年の高橋昂也はドラフト1位があるか。

ちなみに野手では2011年中日・高橋周平が1位。

 

高橋光成で初出場初優勝して以来3年ぶりに出場してきた前橋育英。

高橋の弟の高橋亮成が3塁コーチ兼伝令で登場。

 

智弁和歌山が、初参加で1年生しかいない和歌山南陵に七回には1―2と逆転を許すほどの大苦戦。

緩急を使う投手に点がとれず。和歌山南陵は全員1年生なのでこれからがとても楽しみ。

全員が夏の大会、しかも強豪智弁和歌山を経験したことは、

この時点ですでにどのチームよりアドバンテージ。監督は元オリックス2軍監督の岡本監督。

 

松山聖陵-北海高校の一戦。松山聖陵は初出場とはいえ野球王国愛媛の代表として意地がある。

対して出場回数最多37回を誇る古豪・北海高校の意地が上回った。

郷土と伝統の意地がぶつかるこれこそ高校野球の真髄といえる一戦。

 

中越・今村は9回ワンアウトまでノーヒットに抑えながら、初ヒットの長打を許すと続けて左中間を破られ、

一気に敗戦となってしまった。あっという間の出来事。悔しいだろう。

 

関東一は、延長失点の場面でキャプテン村瀬のジャックル出塁が絡んだ。

おそらく村瀬は、責任を感じているのだろう。エース佐藤が整列している時に背中をたたき、

慰めているような場面があった。

 

常葉菊川と秀岳館はハイレベルな戦いを繰り広げた。

秀岳館のキャッチャー・九鬼の肩が目立った。

ワンバウンドの投球、脚を使わず送球してもストライク送球。これは盗塁できない。

常葉菊川のキャッチャーも牽制で刺し、強肩対決。

 

甲子園経験が多い木更津総合・早川。

注目される中の初戦ではコントロールに気を付けていながら

速球の球威、スライダーに抜いた球とまったく相手にしない。三者連続三振。

 

相変わらず明徳はしっかりしたチームをつくってくる。

チームの成熟度は、高校野球の頂点に位置する。勝つ方法がわかっているから緊張もしない。

良いピッチャーが毎年、入学してくれば毎年全国制覇してしまう。

 

常総の野球が素晴らしい。これぞ野球。レベルの高い野球で明徳との試合が見たい。

 

三冠争いの筒香と山田の母校、横浜と履正社は履正社に軍配。

横浜高校は神奈川では力が抜けていたのでただ打っていれば勝てたが、

神奈川にはいない寺島のようなピッチャーには策がない。

 

雷雨の際、ベンチ前で両チームがそれぞれキャッチボールや素振りをする中、

素振りをする寺島が、キャッチボールをする藤平に遠くから指をさし、マウンドへ上がれと

ジェスチャーしていた。

これに気付いた藤平は、寺島の方を見ながら、はにかみ笑顔を見せていた。

左右の高校NO.1ピッチャーが互いに意識し、この試合投げ合いたいといった感じだ。

 

藤平は地方大会を通じて履正社戦の出来が一番良かったように思う。

球は寺島より良かった。試合後は投球内容に満足そうで笑っていた。

 

二度のゲッツーで寺島を助ける横浜。

特に7回は四球をもらって制球に苦しんでいるのにエンドランを仕掛けてボール球を振る。

そしてゲッツー。藤平温存と言い、監督の指示が大きな敗因。

 

横浜・藤平、履正社・寺島が先発回避して敗退した。

BIG3最後の砦となった花咲徳栄・高橋も2人の轍を踏むことになった。

しかし連戦のトーナメントでは休む必要があるので仕方がない。

BIG3は3人とも先発回避の試合で甲子園を去ることに。

横浜・藤平と履正社・寺島は2点リードでランナーを背負う場面、

そして花咲徳栄・高橋は4点ビハインドで登板。リードされた状況で登板というのも同じ。

 

キャッチャーの大泣きをよく目にした甲子園。

好投手を抱えるチームのキャッチャーは、そのピッチャーが泣くより、

それをリードするキャッチャーが、それを生かせなく負かせてしまった責任を感じてしまっているようだ。

 

両エースを盛り立てるバック。日南と北海ともにバックが良く守る。好守の連発。

総力戦の高校野球はおもしろい。

 

レベルの高い野球を見せる常総学院は、鈴木が球数を放らされて3回で降板。

きわどい球を見送られて苦しかった。

これは、連投で調子が悪いか。秀岳館打線の対策が十分か。技術が高いか。

代わったサイドハンド倉田もエース級のピッチャー。

 

常総学院戦、ホームラン2本の秀岳館。

1本目のホームランはこすったような打球だが滞空時間長くオーバーフェンス。

各打者がみな、パワーがあり振ってくる。外野への凡フライも飛距離が出る。

 

秀岳館は15年ぶりの出場で前回は初出場で1勝のみ。その1勝の相手がベスト8で激突した常総学院。

今夏も勝って2連勝。

 

準決勝での明徳の三盗失敗は選手の判断だそう。

フォークの握りが見えたので行けると思ったということ。

失敗とはいえ、選手が一瞬の判断で動ける実力を日ごろから磨くチームは強い。

 

夏の甲子園、全国最多37回を誇る創部116年の古豪北海高校は88年ぶりのベスト4進出、

決勝は初めて。 素晴らしい伝統。

 

準々決勝で暴走気味にホームへ突っ込んだ8回の木更津総合を中継プレーで刺した作新学院。

事前にレフトを代えておいた采配がズバリ。

 

木更津総合と作新学院の試合は今大会3試合目の無失策試合。

もう2試合が木更津総合-広島新庄、作新学院-尽誠学園。

両チームがそれぞれ2試合目の無失策試合と堅守の締まった試合。

 

センバツ4強では智弁学園が2回戦敗退、高松商と平安が予選で敗退。

秀岳館がセンバツに続き4強入り。もっとも安定した成績を残した秀岳館。

 

北海は準々決勝の相手が聖光学院。

初戦で同じ北海道のクラークが聖光学院に負けていることからその分まで戦うと誓った。

 

市立尼崎は甲子園にほど近い尼崎市。

その吹奏楽部は50年間沖縄代表を応援してきたそうだ。

今年、33年ぶりに出場となった市立尼崎の試合に沖縄代表として嘉手納がお返しとして一緒に応援していた。

 

春夏連覇して以来54年ぶりに頂点に立った作新。

北海はこの54年前優勝した作新に甲子園のあとの国体の1回戦で4-0で勝っているそうだ。

作新は、この夏そのリベンジも果たしたことになる。

 

伝統校の夏制覇で思い出すのは、王、荒木でさえできなかった早実・斉藤の優勝。

今回は江川もできなかった作新・今井の優勝。

 

作新学院の高校野球史上初めて春夏連覇して以来54年ぶりの今回の優勝は

史上最長期間の年月を要しての優勝。

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