毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

明日の4強は、天理‐広陵 花咲徳栄‐東海大菅生 これで決勝は東西対決となる

www.facebook.com

https://twitter.com/yakyucolumn

昨日の準々決勝は、東海大菅生、天理、広陵、花咲徳栄が勝ち上がった。

昨日、この場で記した通りの結果となった。

その対戦を振り返る。

 

三本松‐東海大菅生

東海大菅生が、攻守に三本松を終始圧倒した試合だった。

松本は真っ直ぐに力があり、連打を許さなかった。

連打は9点差がついた8回の1点を許した場面だけ。

西東京予選では11番をつけていたが、予選での好投でエースナンバーとなり、

この大会で一気に名を上げている。昨年の今井のような雰囲気になってきた。

守備では、ショート田中の再三の好守が目立った。

菅生は3試合大差勝ちで余力十分。優勝を狙える位置にまで来た。

 

天理‐明豊

大会通算60号を超える大会記録が飛び出し、代打満塁ホームランという史上初の出来事。

毎回の20安打の天理。

毎回安打で全員安打は史上8回目とか言っていたかな。ここは、ちょっとあいまい。

 

昨日のこの場で、好勝負になるのでは、としたこの1戦。

打ち合いになることも十分あり得た両者の力関係だ。

 

天理は、アンダーハンドの緩い球をしっかり引きつけフルスイングし、6点先制。

その裏の明豊もすぐさま反撃。

4連打で2点返して、まだノーアウト1,2塁のチャンスだったが、

ここで明豊のとった作戦は、送りバント。

立ち上がりに、まだ1つもアウトにできない状況の中、送りバントでアウト1つをもらえた。

天理としては4点差ある状況で、送ってもらって1個アウトもらった方が楽だ。

その後、パスボールにスタートが悪く3塁ランナーがホームタッチアウト。

初回の攻防が大きなヤマだった。

 

天理は、大会通算60本を超える記念のホームランを打ったり、この試合3ホーマー。

バレンティンと呼ばれる神野など大型チームのイメージかと思いきや

1,2、5,6番を打つ左バッターのシュアなバッティングがとても目立つ。

だから、この試合にホームランを打った2人を7,8番に据えられる。

好打者が揃った強力打線だ。

 

そして、毎年やっぱり目にする暴走。いや、愚行。

明豊は、9回満塁ホームランで6点差と迫った後、ランニングホームランを狙って本塁憤死。

舞い上がっているのはわかるが、舞い上がっちゃいけないの。

6点差を5点差にしたって意味がないのだ。この回は、あと6点獲ってはじめて意味をなす。

点1つとアウト1つどっちが大事だ。

結果的には、4点差まで詰めることになった。

こんな攻めをしているようでは、見事な追い上げを見せたという評価にはならない。

ただの高校の部活動とはいえ、彼らが将来の日本の野球の中心となる。

この、毎年繰り返される愚行には本当に辟易。

 

広陵‐仙台育英

両チーム共、エースを回避してきた。

序盤から加点していく広陵。このまま、エース温存で勝ち上がりたかったろう。

そのためにも点は、いくらでも欲しい。

エースを休ませられれば、その先の好勝負が期待できる。

仙台育英の野手陣の締まりのレベルは相当高い。鍛えられている。

要は守備力が高いということ。

打線はさほど威力がなく、何より投手陣に不安があった。

 

広陵・中村はドラフトにかかるだろう。

4ホーマーという打撃だが、プロに入れば、必ず苦労する。

特に、トップでヘッドをピッチャー方向に思い切り向けているので、プロの球には苦労する。

ただ、同じようにヘッドがピッチャーへ向く内川は、野球史上に残る大打者だ。

同じく近年、ヘッドがピッチャーへ向くようになった坂本も

スピード1000安打を達成するほどの大打者だ。

中村も慣れれば、対応できるだろう。インコースに肘をたたんで打てるセンスがあるので

坂本とよく似た打者になっていくのだろう。

しかし、バッティングよりもあの肩が魅力だ。

巨人・小林同様に広陵は強肩キャッチャーを育てる土壌か。

あの肩だけで十分、多額の契約金を用意してプロは買いたくなる。

バッティングやその他はどうでもいい。後から成長させることができる。

それだけ、キャッチャーというポジションは、貴重だし、どの球団も喉から手が出る。

 

盛岡大付属‐花咲徳栄

ここまで2試合、初回に得点して序盤でリードを広げる試合運び、

楽な展開をしてきた花咲徳栄が、初めて初回無得点。それでもホームランで先制すると

序盤は、2-1と花咲徳栄が攻守に試合を主導した。

花咲徳栄は綱脇、清水の2枚看板に信用を置いているので1点ずつ加点し、

守り抜く野球を進めていた。

劣勢の盛岡大付属は、ピッチャーにどうにか踏ん張ってもらい、

終盤までに打線が援護したい試合展開に持ち込みたかったが、中盤に花咲徳栄が突き放し、

ゲームを手中にした。

 

ベスト4のチームでは、投手力の東海大菅生、打力の天理、波に乗る花咲徳栄、平元頼みの広陵。

 

天理‐広陵

広陵投手陣対天理打線という図式だろう。強力な天理打線をどこまで抑えられるか。

平元は、仙台育英戦はよくなかった。抜け球が多く、ストライクをとるのに苦労していた。

ただ、広陵は、天理投手陣からは点が奪える。

だから逆の見方をして天理側からすると、

強力天理打線が獲ってくれる点数以内に天理投手陣が抑えられるかということになる。

10点獲られれば、10点獲り返してくれそうな打線だ。しかし、10点獲ってあげても

11点獲られる可能性がある。

 

東海大菅生‐花咲徳栄

両チームとも楽に勝ち上がってきた。

勝ち上がり方がよく、乗っている両者は、良い状態で決戦を迎えることになる。好勝負だ。

ここに勝った方が優勝に大チャンスとなる大一番と見る。

菅生は初優勝へ、花咲徳栄は自身の優勝のみならず

関東で唯一、優勝がない埼玉に初めて深紅の優勝旗をもたらすことができるか。

 

決勝進出は、天理と東海大菅生か。

天理が南、谷口を擁して以来の決勝へ進み、

投、攻、守と絶好調の東海大菅生が一気に頂点を目指す。

 

www.facebook.com

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP