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肩、ひじの限界は壊れてはじめてわかる

能力あるピッチャーほど、登板数も投球数も増えるから、いつか壊れる。

そして、壊れてしまう最大で唯一の理由はケガはなってみないとわからないから。

ここまでなら大丈夫という限界もこれでは足りない、という不足も誰にもわからないのだ。

 

何ともないのに大事にされたり、球数で区切られたり、登板回数が少なかったりすれば

ピッチャーは不満だが、不満の中で限界に近いかもしれないのだ。

壊れてみないとわからない。

そして壊れてしまっては取り返しがつかないことになりかねない。

 

高校野球はその瞬間の過熱感や二度と来ない青春のためにつぶれてもいい、

と思い込んでしまいがちだ。

そうしてのちに冷静になったとき後悔する、という事を経験してきた。

したがい、岩手県大会決勝で佐々木の登板がなかったことに正解はないという
ことになる。

 

正解はないけど失敗はある。

 

①佐々木が登板し、その後プロでも今のような活躍をしていれば、それは成功だ。

しかし、その成功は佐々木が決勝で投げたからなり得たという理屈にはならない。

現に投げなかった佐々木は今、活躍している。

 

②佐々木が登板し、故障につながれば、それは失敗だ。

③佐々木が登板せず、活躍したら、これが現実になったわけだが、

それは投げさせなくてよかった、という一定の評価ができる。

 

④佐々木が登板せず、故障したり、活躍できなかったりといったことなら、

登板していたらなおさらもっと悪かったという評価が高まる。

 

この4つのケースを考えた時、宝の扱いをどうしようとすれば④は人力ではど
うしようもない。

ということで②は絶対避けなければいけない。

 

①が佐々木の成長に直結するか確証がない。

といった理由から安全策として③をとるのは当然と言えば当然であると言えよう。

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