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ゆめのあと

今回、印象に残る好試合は、

 

三重-広陵

9回1アウトから2点差を追いつき、延長の末、三重が逆転勝利した。

劣勢から追いついたり、大量得点するときは、

必ず四球やエラーが絡む。

 

とるべきアウト、ひとつでも先の塁を与えないことの積み重ねが

勝利に結びつく。

 

近江-聖光

ライトオーバーの打球を2枚中継して

1塁ランナーをホームで刺した近江高校。

 

野球の醍醐味である中継プレーによる

ホームでの刺殺プレーを見事に完成させた近江高校。

 

対する聖光もレフトが背走して

フェンスにぶつかりながら大飛球を好捕した。

 

締まった試合となり

最後は内野ゴロで同点に追いつき、

セーフティスクイズで

もう1点をもぎとりサヨナラとした。

ホームランや打撃戦より、はるかにおもしろいチームプレーを見せてくれた。

 

富山商-日本文理

強豪同士の実力拮抗した期待にそぐわぬ好試合となった。

両チーム好投手を擁し、

特に富山商のエースは今大会最も良いピッチャー

だったと思う。

 

逆転した富山商を最後は逆転サヨナラホームランという奇跡で

日本文理が下した。

高校球界の最高峰に位置するハイレベルな1戦だった。

 

試合としては印象に残らないが、

春の王者・平安高校が、エース温存で序盤に失点し、

センバツでみせた着実に相手を攻めて加点していく打線が鳴りをひそめ、

まさかの初戦敗退となった。

 

春は緻密な野球をみせてくれていただけに拍子抜けした。

対照的に

大垣日大の序盤大量失点からの大逆転は

もともと力で上回っており、

落ち着いて取り返せば勝てるというどっしりとした野球をやったからこそ起きた。

平安高校はこれができずに敗れた。

 

敦賀気比の打線の爆発は野球そのものの質が違う。

 

社会人野球が金属バットを使っていた頃、

キューバがブンブン振り回し

ホームランで世界を席巻していた。

 

日本も

成熟した大人が金属バットを使うことで

大味なホームラン合戦の野球となり、

野球の質が違ったものだった。

 

高校野球も最近の金属バットは明らかに性能が良く、

大型チームが打ちまくる時代だ。

 

北信越、東北がどんどん上位に進出する近年。

今回こそ深紅の大優勝旗がその地域に行くかと思いったが、

終わってみればまたも王国・大阪のものとなった。

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