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次はお前だ

錦織が敗れた。

 

しかし、

4大大会で日本人がついに決勝まで来た。

 

体力に劣る日本人が伝統のある海外スポーツで

トッププレイヤーを退け、決勝にまで来たということになる。

 

錦織優勝できる。の雰囲気だったが、

相手の身長が198センチと聞いて、

198の相手にどうやって勝つんだ?と私は天を仰いだ。

 

身長差にして20センチだ。

 

この相手に、ここまで勝ち越しているので

メディアは身長差にはあまり触れないが、勝負を経験している者からしたら

身長差20センチに勝つことなんて不可能という感覚に陥る。

 

子供と大人の身長差であり、

格闘技だったら階級差でマッチアップすらないハンディだ。

 

錦織はマイケルチャンをコーチにつけている。

 

マイケルチャンは私が子供の頃活躍したプレイヤーで体が大きくない。

 

自分と同じように、体格に恵まれなくとも世界で活躍した人をコーチにつけた

ということだそうだ。

 

反復練習を多く課したとのこと。

 

基本を体に染み込ませた後は、実践に必要な動きを反復し、

実戦をイメージしていくことがレベルアップになるということ。

 

テニスは英国発祥であり、気品と伝統のある競技だ。

多くの道具を必要とせず楽しめるため、遊び心で始められることから

競技人口は世界中におり、メジャースポーツである。

 

英国発祥の伝統あるスポーツなので注目と賞金も桁外れとなっている。

 

 

日本人がトップにたてるスポーツは限られている。

 

テニスやサッカー、野球という道具を使うスポーツなら可能性があるが、

陸上のような単純スポーツ、

単純に身体能力を競う競技では体の構造に革命が起きない限り

不可能だ。

 

日本にはスポーツという概念が元々ないので

日本にはスポーツがない。

日本は文化とか武道という概念になる。

 

スポーツと勘違いしやすい相撲、柔道、剣道といったものは

いわゆるスポーツとは違う。

 

体を動かす運動であり、優劣を決するためスポーツと混同するが、

これらは本来、勝負をしているのではない。

 

柔道、剣道は武道という武による心技体を高めるものであり

勝敗を決することを目的としていない。

 

相撲は神事における催しであり、文化だ。

 

スポーツの大前提である勝敗を決するということを目的としているものは、

日本には馴染まなかったのだ。

 

日本発祥のスポーツとされる駅伝、競艇、競輪なども

独自に生まれたというより、他の競技や他の器具を応用しただけで

独自のものではない。

 

空手はスポーツに近いかな。

 

こんなチャンスは何度もないので錦織にはものにしてもらいたかったが、

画面から伝わる彼の戦い、雰囲気、気構えを見ていると

これからまだまだ期待がもてる。

 

本当に、本当に、難しいことだが、

ぜひともウインブルドン制覇を成し遂げてもらいたい。

見ている方としてはどうしてもそれを期待してしまう。

 

はやぶさが任務を果たし、地球に帰還し、

イチローが渡米1年目で首位打者を奪い、

シーズン最多安打記録を塗り替え、

松井が名門・ヤンキースで4番を打つという、

想像できないことが現実になったとき、

そんなことがあり得るんだと人生に大きな希望を持った。

 

錦織がウインブルドンを勝てば

敗戦国・日本が戦後70年をかけて、逆襲に転じたことになる。

 

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