毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

奇跡の快進撃 埼玉大会 県立白岡高校

埼玉で快進撃が起きた。

 

準決勝でノーシードの県立校・白岡が

今春センバツ4強で関東大会チャンピオンの横綱・浦和学院を破ってしまった。

 

埼玉では浦和学院が大本命、1強とも目されていた。

 

それはそうだろう。

埼玉で強いだけでなく、センバツベスト4で関東チャンピオンなのだから。

しかも、甲子園に行っても優勝候補の実力だそうだ。

 

どこか、浦和学院を止めることができるか。と言われているくらいだった。

それを、ノーシードの公立校が破ってしまった。

 

さらに

この白岡高校は秋も春も初戦敗退のチームなのだ。

 

こんな奇跡は、史上初の快挙ではないか。

 

準決勝の浦学戦と決勝の花咲徳栄戦は7番の選手が投げた。

 

ノーシードからなので8戦をこなした。

シードとは3回戦った。

ピッチャー、フル動員しなければいけないだろうから

消耗していたにちがいない。

 

浦和学院戦では思い切った作戦が奏功した。

監督は、「ギャンブルしなければ勝てない」

 

その通りだ。

 

横綱相手に正攻法の同じ野球をやっていては勝てない。

がっぷり四つは避け、ギャンブルや奇襲、

チームの特性を生かす野球をやらなけらばならない。

 

10回やって1回勝てるかどうかわからないような相手に

一発勝負で勝つにはこれだ。

 

しかし映像で見る彼らは力がある

 

どのチームより振り込んできたというセリフに裏打ちされた

自信をもって、打ちに行っていた。

 

決勝戦は序盤のミスが目立った。

 

荒れ球が持ち味ではあるものの制球が乱れたピッチャー。

 

失点にからむ回は、内野のエラー。

中継プレーも決められない。

エンドランの内野フライを1塁ランナーの帰塁が遅い。

 

そして、

速球に力のあるエースナンバーのピッチャーの

出番が遅かったように思う。

 

これだけミスが出て、勝つことはありえないだろうと思った

最終回。

 

連打連打で3点差、満塁まで詰め寄る。

ハラハラドキドキさせられた。

 

序盤の試合運びとピッチャーの代え時、が勝負を分けた。

白岡高校は悔しい試合になっただろう。

 

9回のスタンドと一体となった反撃には

引き込まれた。

 

こういったことが起きるのが高校野球の魅力であり、

有限の高校生活の中で、多くの人と野球に精進する。

 

人生において大変濃い瞬間だ。

どんな過程、結果であろうと必ずその後の人生に影響を与える。

 

野球の王様・王貞治がかつて言った。

「プロ野球はもういいが、高校野球はもう一度やってみたい」

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP