甲子園大会の余韻。
ベスト4の戦いをもう一度振り返る。
ところで以前、東京のチームは、日大三高以外は全国に出ても奮わないと言ったら、
東西の代表がベスト4に残った。
東海大相模は関東一戦でさすがのプレーを見せた。
それは2度ランナーを挟むプレーだ。
1度目は、
関東一の攻撃で2塁にランナーを置き、プッシュバントにファーストがゴロを捕った。
1塁ベースカバーにピッチャーとセカンドともに間に合わないと感じると
ファーストは、振り向いて3塁へ放った。
オーバーランするかもしれないランナーを刺しに行ったのだ。
もう一度は
2塁にランナーを背負い、センターに抜けるかという打球をショートが捕った。
打者を刺せないと判断したショートは振り向き、3塁へ放った。
飛び出した3塁ランナーを挟んだ。
この時は狭殺プレーに失敗して点を許したものの、次のプレーを頭に入れ、
見えない背中でどういうプレーが起きているかを感じているから出来るプレーだ。
経験とセンスによるところが大きいこのプレー。
チームとしてあらゆるケースで起きるプレーを反復して鍛えていたのであれば、さすがだ。
考えられるミスは日頃から潰していく。
ケースによって考えれるプレーをチームで練習し、動けるようにする。
対して関東一は、内野手が塁間もまともになげられない送球ミスがあった。
初回の先制点では、
エンドランでレフト線の打球で1塁ランナーに還られるという致命的なミスをしている。
「あのミスが痛かった。」
という言葉をよく聞く。
ミスがなければ、勝ったかもという言い方だ。
そうじゃない。
ミスこそが実力だ。
それこそがチーム力というものだ。