選抜出場校が発表された。
2001年から21世紀枠という、わけのわからないネーミングと制度ができ、
今春も当然のことながら出場する。
しかし、
この21世紀枠という制度で出場したチームは、
たいがい甲子園での成績は芳しいものではない。
そりゃそうだ。
その前に地方大会があり、そこで負けたチームが拾い上げられるので
激戦を勝ち抜いてきたチームに力が及ばないのは当たり前だ。
昨春、東京都立高校として初めてセンバツに出場した小山台高校は、
秋の東京大会でベスト8という成績ながら選出された。
初戦でこの大会準優勝となる履正社高校に11点を奪われ、
あわやノーヒットノーランに抑えられるという試合だった。
小山台高校のエースは
秋の東京大会を観る限りでは東京NO.1かもしれないというほどの好投手だったが、
日本一の激戦区大阪の代表には歯が立たなかった。
小山台高校が選出された理由は、学問にもいそしみ、限られた時間と場所の中で
秋の大会を躍進したからだ。
それでも
所詮は地方大会ベスト8止まりのチームなわけ。
しかも、練習は校庭をフルに使えるときがないほどの環境と時間も1日2時間もできないようなチームだ。
こんなチームに野球漬けの厳しい毎日を送る名門高校が負けるわけにはいかず、
コテンパンにやっつけてしかるべきだ。
21世紀枠というのは高校野球が
教育の一環という大義名分を掲げているため作られた制度だ。
しかし
今や高校野球は高校の部活動の対抗戦という位置づけを飛び越えた高校野球ビジネスに発展し、
催し自体も季節の風物詩と日本の文化として一般に根付いてしまっている。
主催者側も参加する側も
野球を通じた人間形成のための部活動などという大義名分を超越した野球ビジネスなのだ。
またつづけよう。