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ホームランを打つと下品にも人形を放り投げる

ホームランを打つと、よく人形が渡される。

これを喜ぶ選手はまずいないだろう。

一人身の選手はまず、持ち帰らない。小さい子がいる場合は、家に2,3個あれば十分だ。

一人身の選手で持ち帰ったとしても、知人の子にあげるというくらいだろう。

 

結局、選手の誰一人としていらないものということだ。

プレゼントとして選手が人にあげるなら、わざわざゲーム中に持ち出す必要はなかろうと思われる。

プレー中の選手の手袋をしたマツヤニや土のついた手で触られ、片手で持ってぞんざいに扱われ、

スタッフの手に渡され、その後、何人の手であっちこっちに行くのだろうか。

 

人にあげる時、あのホームランを打った時にもらった人形だよ、とか言って、映像で残るから

付加価値がもたらされるのだろうか。

人形は数あるから、証拠はないし、裏でもらっても一緒だと思われる。

 

そして、多くの場合が客席へ投げ入れられる。

投げ入れられるものをわざわざ選手に渡すのはなぜだろう。

それを、獲得した客は、投げ入れられた人形こそうれしいのだろうか。

人形を投げるという行為をファンサービスとするなら下品に映る。

ボールを客席に投げ入れるのは、ボールは投げるものだからわかるが、人形を放り投げるのはどうだ。

ボールでさえ、それが欲しい客が取り合う様子は見苦しいのに。

渡すなら手でしっかり渡した方がいいと思うのだが、投げ入れるシーンが一つの演出とされている。

 

ホームランが飛び出し湧く球場に、美女が人形を持って現れる演出が球場を華やかにさせるのだろうか。

どうにも意味のある演出には思えない。

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