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人を傷つけるには理屈がいる武道

以前に相撲、柔道、剣道はスポーツではないという話をした。

それに関するいい話が2015年6月17日

 

日本にはスポーツという概念がない。

 

スポーツは、ルールに則り、運動することによって主に勝敗を決するものをいうだろう。

 

美や徳を含む人生と一体のものとして発展し、後に興業にまでなったのが相撲、柔道、剣道だ。

 

スポーツとは一線を画すものでありながら

体を動かし、勝敗を決めるという行為がスポーツと同じ形態をとってしまっているので誤認する。

 

メディアも他のスポーツと同じくくりで伝えるのでスポーツとなってしまった。

 

今やスポーツの1種としての意識の方が高くなったことにより

五輪種目ともなり、日本の武道は精神の部分が軽くなってしまった。

 

精神のことばかりを重んじていたら、勝負に勝てなくなってきてしまったことも一因だ。

 

そして、力士や柔道家がいわゆる格闘技の分野に転向するので

プロレスや総合格闘技、キックボクシングと同列の意識になった。

 

 

タイガーマスク登場以来、プロレスファンとなり、

そこからボクシング、キック、空手、そして総合格闘技を30年以上見てきた。

相撲はこの流れには入らず、小さい頃から好きだった。

 

生物は本能として暴力を持ち合わせている。

今でも戦争はなくならない。

 

一方で生物は

情も持ち合わせ、理性によって暴力は良くないものという認識もある。

 

暴力は犯罪とされ、戦争廃絶が声高に叫ばれる。

理性がはたらけば格闘技などいらないもののはずだが、本能が格闘技の存在を認める。

 

相撲や柔道、剣道は”道”を含めて人生観と一体にしないと

人を傷つけるのに理屈が通らないから精神を高める武道になったのだろう。

 

勝負が優先され、精神性が希薄であるスポーツとしての格闘技ではあの大事件が起きた。

それは・・・

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