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投手としても超一流で打者としても超一流だから、どちらもやらせたくなる。
プロが絞って打ちに行っても当たらない真っ直ぐとプロがくそボールでも振ってしまう変化球に
うっとりし、豪快なピッチングを見たい。
フリーバッティングでさえ金を払って見たいほどの飛距離をもつ豪快なバッティングを見たい。
ということでファンが喜ぶのは両方やらせること、という結論に至っている。
チームを勝利に導くに、その起用法が最適か。
野球はピッチャーが勝敗を握る。
打者が4打席ホームランを打っても、ピッチャーが崩れれば負けるのが野球であり、
野手が何もしなくとも、ピッチャーが点をやらなければ負けないのが野球。
そして大谷のもつ最高パフォーマンスの発揮が、この起用法で達成されるか。
兼任で投手としても打者としても制限をかけて13勝15ホーマー。
投手でフル回転、30登板してクオリティスタートをきめ、チームに20勝をもたらす。
もしくは、打者でフル回転3冠王。どれが最高パフォーマンスか。
初めて現れた野球界のスーパーマンをチームの勝利に最も有利な方法で使い、ファンにその驚異の
能力を堪能してもらうには、どうすべきか。
兼任をしているとどちらも最高パフォーマンスは発揮できない。
活躍そのものは他の誰もまねできないものだが、大谷の可能性をつぶさず、
本当に野球ファンへ夢を届けるにはどうするか。
これまでは、これは栗山の最も大きな仕事だった。
高卒でMLB挑戦が頭にあった大谷に投手も野手もやらせてあげるという大谷にとって考えてもいない
甘い汁で翻意させた栗山は、その瞬間、大きな責任を背負うこととなった。
そして、これまでケガが多く、大谷の可能性を最もフルに発揮させるに迷っていた栗山は、
ここで肩の荷が下りただろう。
プレッシャーから解放されたはずだ。
しかも、MLBでも兼任が容認されたことから、自身が打ち出した兼任が他のプロからも戦略として
認められた格好になり、正解の符を得たことになる。
ホッとしたことだろう。
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