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ディスボールだからと2塁ランナーの動きも見ずに、スタコラサッサと走りタッチアウト

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最近、プロで目にした信じられないシーンを記した。

ひとつは、5/12の横浜-阪神、荒波の走塁。

もうひとつが、5/16の阪神-中日、平田が帰塁出来ない走塁というものだった。

コチラ⇒2017-5-17 さすが、セ・リーグでビリの中日の野球

 

春夏連覇も達成している興南高校は、

各人がやるべきことをやり、きっちりした試合運びをするチームだった。

しかし、昨夏敗れた関東一高戦では、らしくないミスを連発した。

 

ホームラン以外の失点は全てエラーによるもの。

2点目は、水で滑ったのか返球が山なりとなった。

内野のエラーがいくつか続き、3点目はサードのエラー。

そして、オコエのホームランは

歩かせていい場面で、それまで打ち取っていたインコースを狙った球が

真ん中へ行ったものだった。

そして極めつきが、最終回の攻撃で2点を追う場面の1点差に迫るタイムリーが

ホームクロスプレーとなり、ギリギリのタイミングというもの。

 

セーフだったが、捕ったライトが握りかえずスムーズに返球していたらタイミングは怪しかった。

最終回に2点差を1点差に迫ったところで、全く意味がない。

興南高校としては、恥ずかしいと感じるべきプレーなのだ。

 

こういう野球を理解していないことを露呈してしまうことが恥ずかしい走塁ということだ。

教育がなっていないのか、野球に対する思慮が浅いのか。

 

第3回WBCで最も話題になったとも言える内川の走塁も恥ずかしいものだった。

話題は、

ダブルスチールという作戦を敢行したことへの是非やこの作戦をとる場合の技術についてだった。

そして、一般的には聞きなれない、

ディスボールやグリーンライトという表現が、野球用語として浸透した。

 

ディスボールとは、次の投球でスチールしろというサインのこと。

グリーンライトとは、行けると思ったら行ってよいし無理だと思えば自重しろというサインのこと。

 

そこで

そもそもダブルスチール(3塁単独スチールでも)でディスボールのサインはあり得ない。

仮に

ディスボールのサインが出たとしても、ランナーはタイミングが合わなければ行かなくていいのだ。

3盗の場合のディスボールは、ベンチのできれば行ってほしいの意思表示ということだ。

 

なぜなら

3盗は完全にタイミングを盗んでスタートを切らない限り刺されるからだ。

2盗は多少タイミングが遅れても、投手のモーションの大きさ、球種によってはセーフになるし、

キャッチャーからの距離が遠いことからセーフになる可能性があるが、

3盗はモーションが大きく、変化球でもキャッチャーの送球がまともなら刺されるのだ。

つまり、

ダブルスチールもしくは3盗の場合、行くな以外のサインはグリーンライトということになる。

 

そして、

ダブルスチールの場合、2塁ランナーはグリーンライトだが、1塁ランナーはどうするか。

一般的には2塁ランナーの動きを見て走ったらついていけ。となるのだが、

必ずしも3塁へキャッチャーが送球しない最近の野球では、

1塁ランナーは必ずしも、ついて行かなくていい。

 

1塁ランナーは2塁ランナーの動きを見ながらでないとスタートが切れない。(内川は見ないで走ったが。)

だから、1塁ランナーのスタートは、自分のタイミングだけで切れるものではなくなってしまい、

キャッチャーからすると2塁で殺せるチャンスがある。

 

しかし、内川は走った。走るのはいいが、2塁ランナーの動きを見ずに走る愚かさ。

これはあまりにもレベルが低い。中学生や高校生でも罰があたえられるプレーだ。

 

当時、内川擁護の雰囲気と日本よくやったの風潮が少なくなかったものだ。

たしかに、内川の走塁ミス自体が敗因ではない。それまでたくさんのミスをしてきた。

 

内川の走塁は第一級の敗因ではないが、プロのすることではなかった。

高校野球ではたまにこの、うしろのランナーだけ走って、

チャンスをつぶすシーンを見かけることがあるが、プロがやるとは恥ずかしいの極みだ。

恥ずかしくて1年くらい野球の「や」の字も聞きたくないプレーと言える。

 

内川はディスボールだからと2塁ランナーの動きも見ずに、スタコラサッサと走りタッチアウトとなり、

あまりにも恥ずかしい大チョンボを犯した。

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