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イチローが危惧した野球の行方Ⅲ

日本シリーズを挟んで2週ぶりとなる木曜連載。

2020-10-22 イチローが危惧した野球の方向

2020-11-19 イチローが危惧した野球の方向Ⅱ

 

国際戦の選手を選考する際、失点しないことを考える。

まず何よりピッチャー陣を形づけて戦うか、を考えそのバッグには誰がどのポジションに入るか、

そして武器がある選手をどう配置するか、武器とは脚や肩、守備力やパンチ力といったところ。

ホームランだけに特徴がある選手は選びづらい。

DHに据えるか、レフトあたりに入れて、守備に目を瞑るか、くらいで構想に入れる。

そういう選手はせいぜい1人だろう。

守れない選手を2人もグラウンドに立たすことはできないし、代打として召集しようにも人数制限があるので、

ホームランが特徴の選手を2人選ぶことはしづらい。

 

シース゛ンだったら、その守備のせいでゲームを落としても、今度はホームランで取り返すことができる。

シース゛ンは敗けを重ねながら、最終的に他チームより1つ星が多ければいいからだ。

短期決戦であり、先へ進めば強い相手となり、トーナメントとなる国際戦では失点をしないこと、

守りを重視する。

 

そして、脚があるハイセンスな選手が欲しくなる。

ハイセンスな3拍子揃った選手なら使い勝手がよくなる。

脚は局面を打開する武器になる。

鳥谷の盗塁や、脚だけで招集されたプレミアでは周東が一気に名前を売った。

特に情報量が少なくなる国際戦では初めて対戦するピッチャーからホームランを打つ確率は低くなる。

逆に情報の少ない脚でかき回すことができる。

 

そして脚を警戒して前にくるとヒットゾーンが広がる。

ヒットを打てると言っても10割でない。ホームランなら1割にも満たない。

ヒットで出たところで後続が続かないと得点できない。

脚があれば、ノーヒットでも得点が可能だ。

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