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イチローが危惧した野球の方向

今日はイチローの誕生日。

1973年、昭和48年生まれのイチローは、今年で47歳になる。

あの彗星の如く、球界に衝撃を与えたデビューから26年が経過した。

 

そのイチローが引退会見で発した、2001年にアメリカに渡ってから引退する年の2019年で

全く違う野球になった、ということば。

頭を使わずにできてしまう野球、と表現した。

頭を使わなければいけない競技なのに、そうじゃなくなってきていることが気持ち悪い、と言い放った。

 

この発言を受けて、想像されるのは選手の巨大化ということだ。

巨大化する理由は遠く飛ばすためだし、速い球を投げるためだろう。

ホームランが即得点、ランナーがいれば複数得点になるから、ホームランは重宝される。

体がでかくなるのは当然だ。

身体が大きくなる傾向にあり、距離が伸び、遠くまで飛ぶ確率も伸びれば、

外野フェンスまでの距離を変えるとかすれば、また話は変わってくるのだろうが、

フェンスまでの距離は大して変わらない。

日本だって体が大きくなり、技術や理論が進歩して遠くに飛ばせるようになっているのに、

外野フェンスは逆に狭くするくらいだ。

 

でかい奴が体力にものを言わせて速い球を投げ、体力にものを言わせて遠くに飛ばすか、

ということより細かいプレーがいっぱいあるところにおもしろさがある。

例えばランダウンプレーや中継プレーにどう、無駄なく、または効率よく、またはひらめきよく

野手が動くかというところを見るだけでも日頃のチームプレーでどれだけ、こういうことに

費やしているか、など想像できておもしろい。

球場へ行っても、ピッチャーとバッターばかりに目が行ってしまうが、野手の動きだけ追っていても

面白いものだ。

木曜連載。

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