どのスポーツもそうだが、ルールの制約がある中、よくこれだけ飽きられず見続けられるものだと思う。
ルールの制約とは自由が制限されるということで、それは同じような行為を繰り返すことを
強要する。
そうなると決められた範囲の競技場で決まった道具を使って、同じような動作で
攻防が繰り返される。
野球ではピッチャーが投げ、打者が打ち、走者が走り、野手が刺す、ということを基本に
繰り返される。
この制約の中で競技を面白くしようとすれば、選手という個性の入れ替わりが一番の魅力となるのだろう。
大谷のような今までいなかったスケールの選手が現れると、それが話題を独占する。
大谷は巨万の富を築き、人々は野球の中身や勝敗そっちのけで大谷を注目する。
やっていることは球を投げることと、球を打つことという過去から何人もやってきたことだが、
富も注目も段違いだ。
だから制約を広げることで、あらがうことで競技に幅を持たせ、面白くさせる必要がある。
野球にはグラウンドの大きさに決まりがないという特徴がある。
他のどの競技もグラウンドの大きさには決まりがある。
野球は塁間やピッチャープレートの位置は距離を決め、どこも一緒だが、グラウンド全体の
大きさはまちまちだ。
これを活かして競技に面白さを演出する。
まずホームランのフェンスまでの距離だが、これは広い方がいい。
今は、せっかく大きく造った球場にテラススペースを後付けして狭くしている。
これはホームランが出にくくなったから、失敗策としてあつらえたものだ。
ホームランが多い方が客は喜ぶという無定見による。
前シーズンまでホームランでなかったものが、翌年にはホームランにしていいという
野球のルールの特性を活用した例だ。
球場の大きさに決まりがないという。
広い方がいい理由は明日へ。