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勝負は実力によって決まる 都合のいい表現「流れ」

‟流れ”について考察する木曜連載3回目。

2023-11-9 流れと言ってしまえば片付く 都合のいい表現「流れ」

2023-11-16 流れがあるのなら試合の行方がわかるはず 都合のいい表現「流れ」

 

前回、‟流れ”とは大きくは実力のことであり、そして展開のこと、と記した。

‟流れ”の本質を説明した人はいない。

何となくみんなこんなもんだろう、と思い込んでいる。

 

実際勝負は連打があったり、エラーがあったり、逆転したり、ということがあるから、

それが‟流れ”により、‟流れ”が影響させる、と思い込んでいる。

 

点差の事か?得点のことか?失点のことか?

‟流れ”と言ってしまえば、技術や戦略を深堀せずとも解説となる便利な言葉だ。

実態がないし、正体も定義もないからすべては‟流れ”で解決できる。

 

「点差は開きましたが、流れは五分五分」などと言いだす人もいて、どう理解していいのかわからない。

劣勢の中、エラーが起きれば「これが流れなんですね」って、ヘタクソなだけなのに。

 

ただ、‟流れ”を使うのは野球だけではない。

どんな競技も‟流れ”を使う。

例えば競馬では競走馬にそれぞれ特徴があり、脚質がある。

前に行ったり、後ろから行ったり、早いペースが良かったり、遅いペースが良かったり、

レースで最も力が発揮できる方法が脚質。

 

その脚質が最もうまくハマり好成績があげられる展開になることを‟流れ”が向いた、という。

この時に使う‟流れ”という意味は良くわかる。つまりは展開だ。

 

同じく走るタイムを競う陸上もペースやポジションどりによる‟流れ”がある。

単純に走るスピードや持久力、持ちタイムの良し悪し、だけで勝負は決しない。

レースによって勝敗が変わってくる。その日の‟流れ”が大きく影響する。

この場合もやはり展開のことと言えるだろう。

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