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文武両道は野球が下手な奴に対する慰め

BRADENTON, FLORIDA - SEPTEMBER 10: Kojun Fujimori #4 of Japan bunts a triple in the second inning during the WBSC Baseball World Cup Opening Round Group B game between Japan and Mexico at Lecom Park on September 10, 2022 in Bradenton, Florida. (Photo by Tyler Schank - Samurai Japan/SAMURAI JAPAN via Getty Images)

文武両道は凡才のための慰めだ。

どちらにも熱中することなどよほどの人でないと不可能だから。

だから、ヘタでもいいよ、他にも生きる道があるから、という意味。

 

または、高校野球部なのに野球専門学校、プロ予備校になる学校が多いことを許している仕組みに対する言い訳だ。

あくまで高校野球は学問の場である高校の部活動であることを忘れていませんよ、という。

 

文武両道を唱える人は、むしろ文がないからじゃないか。

だって、検証してみたらわかるじゃない。

 

午後2時半くらいまで授業を受けて、そこから3時間練習して、練習の後は帰り支度しながら

少しホッとしたり、振り返りをしたり、仲間と談笑したり、それから帰宅して飯を食って、

家族と会話して、さて机に向かうも疲れているから眠くなり勉強したところで頭に入るのか。

睡眠を削ってまでやっては絶対ダメ。

土、日は経験を積むために練習試合をする。

 

こう検証すればできないことがわかりきっている。

できないことを唱えるということは、この計算もできない文がない人という事になる。

自分でできないことを堂々と他人に強要、唱えられる見識のなさは、文がない人だ。

 

志の高い生徒はそれでも勉強するだろう。

そういう生徒はおそらく、野球は高校時代の活動の一部としての位置づけで将来を

見越しているから勉強するというケースが多いのだろう。

野球も勉強も大好き、などと言う生徒はまずいない。

 

これがチーム全員でなんて出来得ない。

実際、進学高校で甲子園常連なんて過去に例がない。

 

学校の授業中に学力は上がらない。

授業の予習、復習をしてはじめて身につく。

家で勉強していたら時間確保ができないから、授業で寝るしかない。

文武両道はあり得ないということになる。

学校の勉強もひとつだけがんばればいい。

卒業したらいきなり皆一つに集中するじゃない。

社会に出てあれもこれも手を出す人はいない。

 

博士もあらゆる分野に優れる人など本当の天才だけ。

博士でプロ野球選手などいない。

プロ野球チームを所有するオーナーで野球を理解している人はいない。

プレーヤーでは東大卒が話題になる程度。

しかもその中の一人も野球で成績残した人はいない。

 

文武両道は幻想。むしろ害悪。

野球がやりたいならそれだけに集中して一生懸命やればいい。

その後、考えが変わった時に、あるいは環境が変わった時に、あるいは目指すべきものが確立された時に

集中するものをシフトすればいい。

高校時代に野球を志したなら、両道ではなくできることに集中することだ。

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