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野球発展を妨げるクライマックスシリーズという制度

オールスターが明けるとペナントレースは後半戦と言われる。

試合数から言えばその前から半分を過ぎているのに、昔の130試合制の頃からオールスター明けを

後半戦という言い方をする。

オールスターを挟むことでリーグ戦は一旦間隔が空き、ピッチャーの起用法を仕切り直せることから後半戦と言う。

ここからはチームの戦略、方針も変わってくるだろう。

無理に優勝を目指さず、CSに賭けるという戦い方をするチームが出てくるのだ。

そのCSで以前、雨で中止になった場合は本拠地開催チームが、つまり、リーグ戦上位のチームが

次ステージへの進出というルールが取りざたされたことがあった。

雨で試合がままならず、日本シリーズの日程まで間に合わないというような事態の時だ。

テレビの番組では「それはおかしいよね」とか、その番組司会者は「1年間一生懸命戦ってきたのに・・」

という発言をしていた。

おかしいと言っている人は野球を知らない人であろうし、司会者は番組を盛り上げようとこの発言をしたのだろうが、

そこにいる誰もCS制度はおまけであり、矛盾に満ちた愚作であるということに言及しなかった。

おかしいと言う人は、1年間戦ってきて優勝チームを決めたのに、

また、仕切りなおすCSのシステムの方がおかしいことを知らない。

1年間一生懸命戦ってきたのに、と言うなら、長丁場のシーズンを一生懸命戦い、

10ゲームも差をつけながらもう一度、数試合の対決を強いられる優勝チームの言い分を無視している。

主催している側が試合ができなければあきらめるとしていることからも

CSなどその程度と思っており、ファンもCSはそれでも仕方ないと納得している。

これが、日本シリーズだったら、雨で流れ過ぎたら屋根付き球場で日本一を決めるだろう。

CSはやらなくてもいいと認めているようなもんだ。

矛盾だらけのこの仕組みだが、興行としては盛り上がるので主催者はやめたくない。

ペナントレースに勝てなくても日本一になれる可能性があることにより、捨て試合を

多く作ることになり、野球自体の質が落ち、レベルの停滞を招く恐れがある。

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