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糾弾、解体、呆れ、それでも存続し続ける高校スポーツ界の勝負

千葉大会の拓大紅陵と専大松戸の一戦はタイブレークとなり、11回1点ビハインドの専大松戸の攻撃では

一死満塁からゲッツーで終了と思われたが、ファーストの足が離れているとの判定となった。

 

横浜高校は慶応との決勝で無死一塁からセカンドゴロをゲッツー完成とおもわれたが、

ショートの緒方がベースの角を触れる入りを選択したところ踏んでいないという判定を食らい、

その後、ホームランで逆転を許し、甲子園を逃した。

 

今年の夏も判定が高校野球選手の人生に影響を与える。

判定は事実を写さない。

あくまでも判定なのだ。審判の判断だ。

一人の審判の一瞬の判断にすべてを任せるこの仕組み。

 

球場の観客、敵も味方もセーフと思っていても、当該審判が下したアウト、セーフが採用されてしまう。

球場全体が静まり返り、モヤモヤが球場を覆う。

 

その下した判断は悪くない。

その人にはそう見えたのだから仕方がない。

誤りがあることは悪くない。この仕組みでは必ず誤りが生まれるのはわかっているからだ。

やる前からわかっているし、毎夏、各地で判定については話題となって証明しきっている。

 

問題は球場中が一致した判断と逆を行ってしまう人が審判をやるという決断をすること。

そして、それを採用している主催者だ。

 

間違うのは決まっていることをわかっていながら仕組みを変えない思考。

これが何と言っても大問題だ。罪と言っていい。

そして一瞬の判断への異議を認めず、覆すことを拒否する仕組み。

間違えたと思われれば、判断を覆すことは恥ずかしいことでない。

 

間違うことがわかっていて、それが問題として話題になることがわかっていて、人の生き様に

影響を与えてしまうことがわかっている仕組みを放っておける組織は高校スポーツ界以外ないのではないか。

 

悪徳宗教団体や詐欺グループに洗脳されたり、だまされたりする人は正しいと思い込んでいるから

その団体やグループという組織は存続できている。

誰もよろしいと思っていないのに間違いを放っておける組織は高校スポーツ界を代表とするアマチュアスポーツ界以外思い当たらない。

警察や官僚組織も悪徳が明るみに出ても組織が存続しているが、一応、謝り、善処すると言っているものね。

 

この仕組みについて、木曜連載として続けて行こう。

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