昨日のドイツ戦のポゼッションはドイツが上だったのに、試合は日本が勝った。
これが競技のおもしろさで、実力が勝っている方が勝つとは限らないということだ。
前半のポゼッションはドイツが圧倒しており、後半に入っても日本の守備陣にはスペースだらけで、
そんなにフリーにさせていいのかというものだった。
攻めはカウンターしかなく、しかもボールを持った攻める選手に技術やアイディアがないから
あっと言う間に攻めが終わる。
日本はこれほどヘタクソなのか、と思ったのに試合は勝ってしまった。
スピードのある選手を入れて、点を獲りに行くリスクを負ったら、攻めのバリエーションができて
2点を獲ってしまった。
ポゼッションとシュート数もドイツに迫ることとなった。
日本はスピードのある選手で構成した方が強いんじゃないか。
ところでこのポゼッションだが、ボール支配率を言う。
ボールを支配している率が高いほど、ゲームをコントロールしているということが言え、
それは相手を押している、という解釈が成り立つ。
このようにポゼッションという概念が発生するのはボールをホールドするスポーツに特有の指標だろう。
ラグビー、ホッケー、ハンドボール、バスケといった球を取り合う競技はそれを支配している時間が
長いほど、得点をあげる可能性を高くする。
それに対して野球やテニスはボールを取り合わず、保持せず、解き放つ。
これはちょうどボールを取り合う競技のシュートと同じだ。
バレーボールもポゼッションがあると言ってもいいだろう。
このボール保持について野球だけ特別な行為がある。
他のスポーツには共通しているのに野球だけ逆の行為になるのだ。
それは次回へ。