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タイブレークの目的は早く終わらせること

タイブレークの特徴についてのつづきを記す。

2023-9-25 ランナーが多すぎる タイブレークの特徴

 

タイブレークは一、二塁で始まる。

つまり、フォースの状態。

表の攻撃側はまず、ランナーを送り、2点を獲りたいという神経が働くものだ。

裏の回にも同様に一、二塁ではじまるのだから、2点は獲っておかないと不安で仕方がない。

 

0点で終わろうものなら、もう負けたな、と覚悟する。

裏の攻撃でも同様に、送りバントをしてくるだろうから、

できれば3点欲しいと思えば、表のチームは打ってくることも思い切った作戦だ。

 

裏の方は、表の結果で作戦を考えればいい。

もし、0点で抑えたのなら、1点獲ればいいのだから、順当に考えれば、一死二、三塁の形にしたい。

一死二、三塁というより、一死で三塁にランナーを置きたい。

だから一、三塁でも一緒だ。

 

気づいたこととは、表の攻撃が0点で終わった場合、裏の攻撃のチームは二人のランナーがいらないということ。

前回、記したように一、二塁でのバントは難しいのだ。

だったら、表を0点で凌いだ裏のチームは一塁ランナーがいらない
ということになります。

1点獲ればいいのだから。

 

一死で三塁にランナーを置きたい裏の攻撃のチームは、

すみません、一塁ランナーいらないんで、ランナー二塁からはじめてもいいですか?

と言いたくなる。

ランナー二塁から始まれば、送りバントにはタッチプレーとなるのでバントが決まりやすい。

すると、得点のチャンスは一、二塁の時より高くなりそうだ。

1点だけ要る場面では、一、二塁の一塁ランナーは邪魔となってしまうのだ。

 

敬遠策で塁を埋めて守りやすくするというのも、これに通ずるものがある。

攻撃側は通常イニングではランナーは多い方が得点が多くなる可能性が広がるのでいいが、

サヨナラの場面だけは、後ろのランナーは邪魔となってしまうのだ。

逆に守備側はランナーが多く、埋まっている方が守りやすくなる。

 

ということは、一、二塁ではなく、ランナー二塁で始めた方が、得点が入りやすく、

タイブレークの目的である早期決着がはかられるかもしれない。

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