昨日、敗退した日大三。
そのエースの安田の投球で特筆されるのはチェンジアップだった。
このチェンジアップはシンカーの回転をしていた。
それをチェンジアップと言うのは本人がそう言うからだ。
変化球はどんな変化をしていようと本人が言ったことがその球種となる。
このことを深堀したのが
以前、変化球についての考察を特集したことがあった。
振り返っておこう。
変化球を決める要素は3つに大別される。
握り、軌道(変化)、効果だ。
まず握りについて。
日本で言うところのストレートの握り、いわゆるフォーシームだが、最もスピンが利いて
速い球が投げられるとされる。
これを少しずらすことでカットボールという変化球になる。
カットとはストレートを少しカット(切る)ということで、真っ直ぐと同じように向かい、
打者の振り出しに少しスライドさせることで真芯を外す球とされている。
フォークボールは食事に使うフォークのように指を広げるのでこの言い方をする。
日本だけだ。
カットボールはその握りと変化の様子からカットという言い方だが、フォークボールは
変化の仕方はその意味に込められておらず、握り方の様子だけだ。
握りで表現する変化球はフォークボールやナックルボールがある。
フォークボールは他にスプリットとも言う。
フォークボールは日本だけの表現で、本場アメリカではスプリットだ。
人差し指と中指が分かれる、裂けるということで挟むようにして握るためだ。
この変化球について金曜連載していこう。