以前にこのルールは必ず見直されるとこの場で言いきっていたが、
あまりにも早い決断となった。
シーズンに入ってまだ3か月くらいしか経っていない。
これは、
そもそも衝突禁止によるラフプレーを排除するためのものだったのに
それが、ベースを空ける、グラブだけでタッチに行くこととしてしまったため
タイミングアウトもスライディング技術により セーフとなることに考えが及ばなかったから。
または、わかっていたけどまーいいやとしてしまったから。
本塁では、鬼ごっこプレーが起きる可能性があるのに。
そしてシーズン前に徹底的に起こりうるケースをつぶしておかなかったから。
今、コリジョンルールが良いと言っている人間は誰もいない状況になってしまった。
そして、これだけ大騒ぎなのは、本塁上という点が入るか入らないかという
一番、神経質になるところでのプレーなので両軍ベンチと審判がアウトだセーフだ、
正当だ邪魔したと揉めることになる。
これが、ストライクゾーンの変更や、2段モーション禁止くらいなら風化してしまう。
統一球の時だって、機構がウソをついたり、隠したりしなければコミッショナー辞任までにはならなかった。
さらに、エキサイティングシートやホームランテラス設置に至っては、こちらも野球そのものを
変えることになるのに、何も言われない。
そして、あっという間に見直しに至るのなら誰がこれを考え、これを推し進めたのか。
NPBの押しつけか。現場の怠慢か。
ルールをいじくることが許されているとされてしまっているのなら
その経緯と最高権限をはっきり明かにする必要がある。俺たちがはじめたからこうなっちゃいましたと。
なぜ導入し、どうしてこうなり、なぜだれも今、賛成していないのか。を
この記事の中の関係者によるとされる
”審判の判断基準を緩和”
などというあいまいな表現のルール改正では同じように揉めることになる。
審判にばかりその判断を任せていては、たいして変わらない。
揉めるということは、機構にも現場にも責任があるということだ。
試合中は、審判に抗議に行くしかないが、審判に責任は全くない。
判定に不服でも審判はルールに沿って判定している。
西武・田辺監督の
「今年のルールだと走路上に入ったら全部アウトという解釈なんだろうね。でもさ、審判はもっと判断に幅を持たせないと。明らかに危険なプレーは確かにダメだけど、危険だとは思えないプレーならこれまで通りの判定でいいんじゃないか。前日の上本のプレーだって、1年前ならスーパープレーと褒められるプレーだし、どちらもケガをするようなプレーではなかった。もちろん、ケガは避けなければいけないけど、野球の醍醐味でもある一瞬の攻防までなくしちゃいけないよ」
言っていることは、間違っているとは言えなく、そういうことなのだが、
”判断に幅”などという捉え方では審判はつらいし、結局文句言うのは指揮官たちだろう。
これに振り回されて精神を病んで、苦境に立たされるのは審判だ。
そして
ルールをこんなに簡単に変えられるのなら以前からこの場で提案している
・守備と攻撃での選手起用の自由。
・走塁の左回りと右回りの併用。
・投手は打席に立たせない。
を採用したい。