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虚像と化すと思われた3冠王 また3冠王可能の時代か

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柳田が現在三冠王。

みっつの中で、ホームラン王は、ホームランだけを狙うことが許されている打者、

つまり毎打席、凡打してもいいからフライを打とうとする打者が有利だった。

 

それは、

スピードが速くなり、変化球が多くなり、情報の多さによる研究が徹底され、

ピッチャーが多様化したから。

 

昔はヒットの延長がホームランになるように打てとか言っていたが、上記のような野球の変化により

ホームランを量産するには狙う打席が必要となった。

 

三冠を獲得する場合、打率と打点はポイントゲッターである打順に座り、

確実にランナーを返すバッティングをすれば、一緒に上がっていく。

しかし、ホームランは基本的には狙いに行くものだ。

 

ホームランを打たなきゃいけないとなると、ミスショットが増えるので、打率は必ず下がる。

この辺が三冠の難しさだった。

 

ところが、

大谷や筒香のように体が大きくなると、

ホームランを狙いに行かなくても打てる時代に今は突入しかけたようだ。いや、突入した。

一時代前の松井は、まさにそういう打者で当時は一人先んじていた。

 

今は、広くした球場を

わざわざまた、狭くするようにホームランを見せようとしているからなおさらだ。

 

落合が三冠王になっていた時代は、

打球に角度をつけて狭い球場の外野スタンドへ落とす技術によるものと

変化球の少なさが味方したことにより誕生した。

 

王のホームラン量産も変化球が少なかったことにより思い切り狙えたということが大きい。

引っ張ることだけででホームランにしようとしていたのは、変化球が少なかったからできた芸当だ。

一人特別な飛距離を持つ突出した打者だった王が、

変化球が少なく、球場が狭い時代だったということがホームラン量産の背景にある。

 

これからは、パンチショットでホームランにする選手が多くなっていくことになる。

中村のように角度をつけて飛距離を出さなくていいということ。

だから三冠王が可能な時代となった。

アベレージヒッターが少年野球のグラウンドで打っている状態に突入した。

秋山も引きつけて、パチンとひっぱたいた打球が逆方向のフェンスを越える。

 

球場が広くなり、変化球の多さ、情報の多さによる研究の徹底、ピッチャーの多様化で

三冠王が難しくなった時代がついこの前まで。

そして、今、また三冠王可能の時代となった。

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