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世界に先駆け審判の仕組みを変えちゃいたい 判定についての総括Ⅷ

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水曜連載、判定についての総括8回目。

前回、一度下した判定が間違っていれば、覆すことは何の問題もない。という話をし、

2016年の岡山県予選決勝は覆したのではなく、協議に入り、結論を出したと記し、

この姿勢が正しいと言った。

 

その場で出した判定を覆すことは可能なのだが、試合結果が出てしまった後にやり直しは効かない。

セ・リーグ、「誤審」認め異例の謝罪 甲子園での本塁打めぐり

この打球がサヨナラホームランであったのなら、結果が出た後でも覆し、広島勝利とすることが出来るだろう。

ところが、このホームランは表の攻撃で出てしまった。つまり、その後も試合は続いたわけで、

そこへの影響は、終わった後では誰も手を加えられない。

もう一度やり直さなければならなくなる。

それは出来ないので誤審と認めても謝罪するより方法がないわけだ。

 

MLBではヒットとされたものが後日エラーに訂正など、しょっちゅうある。

個人記録程度のものは、あとから変えても勝敗に影響がないので大事にならない。

つまり、試合の勝敗に影響がないか、または影響してもそのプレーだけで勝敗が完結する場合だけが

後日、判定を覆すことができるということになる。

あの打球がサヨナラホームランだった以外は、広島の勝ちとするわけにはいかない。

 

そして、広島の松田オーナーや緒方監督が審判の重責について言及している。

松田オーナー「ウチが優勝でけんかったらどうするんよ」

 

そんなことは、この件が起こる遥か昔から繰り返されてきた。

以前と変わったことはチャレンジ制度、再現映像による確認くらい。

そして非難の的は審判個人に向き、審判個人の研鑽を促すばかり。

この場で提案している「ものいい」制度の仕組みはまだかいな。

 

相撲の「ものいい」の仕組みは、行司の軍配に「ものをいう」ことができ、

「ものいい」が発動されると副審の役目を務める四方の親方衆が話し合う。

結局は、映像による確認が重視されているようだが、「ものいい」を発動して

四方のプロのいくつもの目で下した判定ならそれを正解としていい。

 

審判の人たちは寿命が短いとさえ言われるくらい大変なプレッシャーを感じて仕事をしている。

でも誤った判定はなくならない。

何度も言っているが、人間の一瞬の判断に責任を負わせている限り誤審はなくならない。

仕組みの問題だ。

重責を感じるように促す相手は審判員にではなく、機構へ向けなくては。

 

審判への処分もいいが、処分したところで、制度と仕組みを変えずに

また、生身の人間一人の瞬時の判断に任せるのなら同じことが起きる。

 

世界に先駆け審判の仕組みを変えちゃいたい。

事が起きてから騒いだってしょうがない。

思い切った決断をしない限り、また繰り返す。

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