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リクエスト制度導入による判定の仕組みの検証をする木曜連載の2回目。
先日はソフトバンク・中村の打球が試合終了後、ホームランでなかったとされた。
この中村の打球はファール判定ののち、現場でリプレー検証を経た上でホームランとされた。
後日、それがやっぱりファールだったということなのだ。
まだリプレー検証がなかった頃も同じようなプレーがあったことをこの場で記した。
2015年、阪神-広島20回戦のものだ。
「セ・リーグ、「誤審」認め異例の謝罪 甲子園での本塁打めぐり」
この時も誤審を認めたが、結果を覆すわけにはいかなかった。
この打球がサヨナラホームランだったなら、結果を覆すこともできよう。
その時点に戻ってやり直す必要がないからだ。
この広島の時は三塁打だったものが、実はホームランだったということだった。
だからサヨナラホームランなら、その後の試合展開に影響しないため、
その時点に戻り判定を覆し、広島の勝ちとすることもできよう。
だが、勝ち越しホームランだったため、その後の展開を考慮すると誤審と認めても
覆すわけにはいかず、謝ることで事を収めるよりなかった。
中村の時は、ホームランが実はファールだったということで、
このケースもやっぱり、もう一度その時点に戻らなければならない。
それは規則にある通り、できないということで謝り、再発防止に努めるということで
決着することになった。
2015年、まだリクエスト制度がない頃、
広島の松田オーナーや緒方監督が審判の重責について言及していた。
「広島・松田オーナー怒り強調「ウチが優勝でけんかったらどうするんよ」
しかし、そんなことは、事が起きる前から想像できたことであり、
事が起きてから言っても仕方がない。審判の重責ではなく、仕組みの欠陥を指摘すべきだった。
こんなことは、起きることはわかりきっていたのに、そこに始まる前から
異議を大きく唱えていなかった球団自身の責任でもある。
今シーズンから取り入れられたリプレー検証だが、
見直しても間違えることがあるということがわかった。
リプレー映像を人の目で見ての決断は、神としているようだ。
リプレーで判断したことは、間違いなく正しく、全ての人が納得するらしい。
文明への絶対の信頼ということだ。
次回はリプレー検証導入により一気に変わった、野球を見る目について言及する。
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