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チーム数が増えれば成長は鈍化 再録

野球は勝負事で弱肉強食の世界なのに、経営とか運営に関しては既得権益で

後進の入る余地が狭いという不思議さ。

 

かつての第一スポーツとしての地位はなくなり、娯楽が他に数多くある現代で

ファンを獲得し、チーム力を上げて行くというのは大変な労力だから障壁は高いのだうか。


さて、球団が増えることで最も懸念されるのは全体のレベルだ。

 

現行でも絶対に優勝はないという戦力のチームがあり、4球団増えると

最初数年から10年くらいはそういうチームが増えるだけだろう。

 

そして、ヘボを相手にした、現在の突出した一流選手の成績が

大きく伸びることになるように思われる。

 

実際、レベルが落ちるアジアのリーグにいる、日本に来ても通用するような

突出した選手の成績は4割近く打ち、ホームラン王、というようなことが起きている。

 

球団を増やすということは、今までプロ野球選手になれない実力の人も、

プロになれ、二軍でくすぶる選手が一軍へ、控えの選手がレギュラーに、

ということは容易に想像できる。

 

もしくは、例えば、今いる各球団の支配下選手が70人として12球団だから、

840人。これを16球団に散らばるとして、支配下選手を1球団、50数人にしたとしても、

全体の層は薄くなるわけだ。

 

各チームの層が薄くなるから、今、一流のプレーヤーは歩かせることになり、

フォアボールが増える。


そして周りの選手の実力が高いチームは、主軸の打者のホームランと打率が伸びてくる。

 

王がホームランを今ではあり得ないくらい量産したのはそういう事情からだ。

巨人の選手のレベルが高く、相手が弱く、王の実力が突出していたから。

 

プロという最高峰の技術の応酬が求められるレベルの野球が一旦落ち込むということは

憂うべきことではある。

ただ、レベルというのははっきりと数値などでわかるものではないので、

最初だけ目をつぶればいいのかもしれない。

 

球団が増えることで小粒な選手が集まり、つまらないということで、やっと気づくことになるだろう。

ここで言う、小粒とはパワーがないということではなく、特長がないという意味だ。

 

最初さえもレベルを下げないとしたら、世界中の実力者を受け入れる選択をするか

ということが考えられる。

 

外国からの受け入れ規制を取っ払ったら、レベルは下がらないとも言えるのだが、

受け皿を増やすという球団増設のひとつの趣旨が達成されないことになる。

本末転倒とも言えよう。

 

MLBのように、世界中から実力者を集めることに迷うことなく受け入れる土壌があれば、

レベルは落ちない可能性もあるが、日本ではすんなりと受け入れられない。

 

また、たとえ規制を取っ払っても、そういった実力者を呼ぶにはチームは

多額のお金を要し、際限なく獲得することはできない。

そこは、MLBとの勝負となり、どうしてもアメリカンドリームに実力者の多くの目は向く。

 

さらに、海外からの選手がチームに多くを占めるようになると、野球の質自体が変わる。


野球発祥以来、MLBが世界最高峰のリーグとされているが、野球の質自体も

世界一というわけではない。

先にあげた球団増設の趣旨のひとうである受け皿が増えるとは、

進路といったその先の選択肢が増えるということだ。

 

プロ野球選手が増えれば、その下のレベルである社会人野球や大学野球に空きが出るから

野球界全体の受け入れ先が増えるだろう。

 

もしくは、選択肢が増えるので、希望がもてることになり、野球を続けることを

諦める壁が低くなり、そのまま野球を志す選手が増え、それはそのまま底辺へと波及し、

裾野が広がることにつながる。


この裾野の広がり、それは野球人口の増加や野球への興味へと影響し、

それがレベルを上げる可能性がある。

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