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東京都立高校初の選抜甲子園出場

小山台 都立校が初めてセンバツへ

東京都の公立高校では34年前に国立高校が都立高として初めて甲子園出場した。

 

国立高校はその地域の都立高としはNO,1の進学校だったこともあり、

当時はかなり話題になったと聞いている。

 

甲子園に乗り込む際も受験用の参考書を持参し、

練習後の夜は報道陣と遮断するようカーテンを閉め受験勉強をしていたと父から聞いた。

 

この時のエースを含む数人が東大に進学している。

 

そして

この国立高校は当時の都立高校受験制度では受験した後、

隣の地域の最上位都立高校と振り分けられるものだった。

 

つまり、国立高校に通いたいと思って受験するのではなく、

合格者は国立高校が属する12学区と隣の8学区の立川高校の

どちらかに振り分けられ、どちらに行くかは本人にはわからない。

いわば運次第といえるものだった。

 

そのため、国立高校野球部で甲子園に出場したメンバーは、

ひょっとしたらそのままそっくり立川高校のメンバーだったかも

知れないし、

逆に立川高校の野球部だった人は運命によっては

国立高校の野球部で甲子園に行けたかもしれないのだ。

 

これはおもしろい話だ。

 

その後、

だいぶ経ってから城東高校、雪谷高校が東東京代表として出場している。

 

しかし、どれも夏の甲子園。

 

20世紀までの都立高校はベスト8くらいに1,2校が何とか残り、

ベスト4となると数年に1度出るか出ないかといったところだった。

 

最近は都立が私立の大物食いをし、それもフロックではなく実力で倒すことがよくある。

 

昨年は日野高校が、

夏の西東京大会で国立高校以来の決勝進出を果たした。

 

近年の東京都立高では日野高校が甲子園出場最右翼かと目されていたが、

ここで小山台高校が一気に出場を決めた。

今回ついに、春の甲子園に初めて東京都立高校の出場が決定したわけだ。

 

秋の東京都大会を取材した中でもっとも印象に残るチームがこの小山台高校だった。

 

都立強豪校として注目されていたが、日大豊山、堀越、早実と甲子園経験校であり、

東京では名門高校として名をはせる実力校を次々と撃破してベスト8進出した結果が

今回の選出へとつながった。

 

エースの伊藤君は私が見た東京都のピッチャーではNO.1だった。

 

おそらく、実際にも1,2を争う好投手であるはず。

 

小山台高校は強豪校を破る際も、有利に試合を展開し、実力で退けている。

 

都立高の甲子園勝利は未だに達成されていないので

この春の甲子園の一番の注目として小山台高校を追いかける。

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