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野球のユニフォームはモデルでは着こなせない

西武が伊原新監督のもと、出陣式を開催し、その式中、

ユニフォームの着方においてスパイクが出ないスタイルは、禁止という規律を発表した。

 

最近はこのダボダボスタイルが主流となっている。

 

もともと北米リーグでさきがけこのスタイルが主流になり

その後、日本が追随、浸透し、

今では多くの選手がこのダボダボのスタイルとなっている。

 

ユニフォームは時代とともに変遷してきたが、

プロ野球創生期、というよりプロに限らず日本に野球が広がりを見せる頃、

このダボダボのスタイルだった。

 

ただその頃はダボダボといっても裾を上げ、ストッキングが見える形でのものだった。

 

草野球ではたまにチームで、この大昔のダボダボスタイルを導入しているケースを目にする。

スタイルとしては、いわゆるニッカポッカのような形だ。

 

今のダボダボスタイルだとズボンはスパイクの下まで引きずり

地面の土が裾に着くほどのもの。

 

私は、以前からこのスタイルがかっこ悪いと思っていた。

ズボンとともに袖の長い上着も良くない。

 

スポーツの勝負をしているのにズボンを引きずってやるというのはどうにも非合理に思える。

機敏に動くという面から考えてプラスには働かないはず。

 

草野球ではこの裾を引きずる履き方は数年前禁止された。

 

理由は、

スパイクの歯が裾にからみ怪我をした例が出てきたからというもの。

 

普段からトレーニングや運動を継続的に行っていない人が多い草野球の世界では

足がからまることが多いのだ。

 

陸上選手で長いパンツを履く選手はいない。

 

これはとりもなおさず、機敏性が損なわれるからにほかならない。

 

やはり

すばやく動くためには身に着けるものは少ないほうがいいということだ。

 

そのために常に競技服は改良されている。

 

野球でもアンダーシャツは体にフィットするものが浸透している。

通気性や動きに利点があるため改良されてきているのだ。

 

スパイクだって選手によって極力軽量化させたり、歯を少なくしたり形を変えたりする。

 

ストッキングもソックスの上に履いていたものを今は、一枚で履く。

 

なのにズボンだけ逆行している。

 

ソフトボールは半ズボンで行っている。

私は動くにはこの形がいいのではと思っている。

 

膝を曲げるとき長ズボンでいると膝部分が引っ張られるため、動きに支障がでるように感じる。

 

ただ、野球はストッキングを履く。

 

もともとは土で滑り込むプレーがあることと、

接触プレーでの怪我を防ぐために採用されたものだった。

 

接触プレーに関しては半ズボンでもさして変わらないように思うが、

スライディングの際、膝がむき出しはプレーに支障が出るかもしれない。

ソフトボールもスライディングあるのに半ズボンだけど。

 

今やイチローのスタイルとして周知されているストッキングを見せる着方だが、

日本にいたころや渡米して間もなくはイチローも長く足首部分まで下していた。

 

それをいつのころから上げだしたのだ。

 

オールドスタイルとかクラシックスタイルとか韋駄天スタイルといわれるものだ。

 

この理由を当時イチローは

「気分転換で裾を上げて練習してみた。するとなんか軽いというか動きが楽になったようで、素早く動けるような気がした。今頃になってこのことに気付くなんて恥ずかしいのだが、このスタイルの方が、野球をする機能でいえばいいと感じた。」

という主旨の発言をしていた。

 

選手のタイプによっては走ることを求められていない選手もいるのだが、

引きずるスタイルは野球の能力を発揮することにおいてプラスには働かないと思われる。

 


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