兼任コーチには選手生活に赤信号が灯ることになりかねない。
21世紀に入ってから、2001年の阪神・和田豊に始まり、
今年の日本ハム・稲葉篤紀、広島・前田智徳まで12選手が
兼任コーチの職に就いたが、そのうち9選手が2年以内に引退している。
ベストのコンディションでベストの準備をしても結果を残せるかわからないハイレベルのプロの世界で
兼任なんてことになれば選手寿命を縮めるのは明白だ。
選手は、
チーム内でライバルとして競いあう側面があるスポーツの世界では兼任としてコーチすることは、
利害が一致しないはず。
さらに兼任ということになれば、どうしてもコーチ業を優先するはずだから
自分のコンディション作りがおろそかになるだろう。
兼任を球団が打診する場合、そろそろ身をひいてくれという意思表示ととれる。