ドラフトが決した。

私が大好きだったチームに春夏連覇した興南高校がある。

チームのメンバーは体が大きくない選手ばかりなのに

沖縄という土地柄からか体の強い印象を受ける選手が多く、

それぞれの個性がチームとしてのバランスを作っていた。

そして

春を制し、夏は王者として連覇すべく甲子園に乗り込んできた。

リードされる展開でもあわてず、必ず回を重ねればチャンスが来ると落ち着いた試合運びで、

各選手がやるべきことをこなし、逆転に導くという試合運びが見事だった。

その興南高校の選手たちが今年大学4年生を迎えたのだが、

ドラフトにかかった選手が島袋のソフトバンク5位というだけだ。

春夏連覇するようなチームでプロ野球選手がこれほど生まれないのは珍しいというか初めてだろう。

たいがい春夏連覇するようなチームはスターがおり、高卒でプロ入りするような選手が何人もいるものだ。

私が知っている春夏連覇したチームでいうと、

PL学園には立浪、野村、橋本、片岡、宮本というプロでも活躍したスター選手ぞろいで

立浪、橋本は高卒ドラフト1位。

野村も大洋ドラフト3位と同じチームから高卒で3人もドラフト選手を輩出した。

立浪、宮本は名球会入りもしている。

横浜高校は、怪物といわれた松坂を筆頭に小池、後藤、小山がプロ入りしている。

そして最近の大阪桐蔭では藤浪、森がドラフト1位だ。

このように傑出したスターがいるからこそ春夏連覇という大偉業ができうるチームになるにもかかわらず、

興南高校には今年ようやく島袋が5位の指名だけ。

島袋は大学で怪我をし、最近はコントロールに苦しみ、

先日の試合では打者の後ろを通す投球が2度もあったそうだ。

イップスともいえる症状だそう。

やはり、高卒でプロに行ける可能性があるならその時点で決断した方が絶対いい。

消耗品であるピッチャーは特に。

プロで島袋がどのようなプレーを見せてくれるのか。