先週も取り上げた大谷の話題を今週もそのつづき。
もともとは海外挑戦を表明していた大谷だが、日本ハムの強行指名から尽力交渉、
そして最後は栗山監督が乗り出し、投手と野手の兼用構想を打ちだしたことで入団となった。
この交渉の妙において
日本ハムはデータを駆使し、海外挑戦により渡米した際のリスクと
日本球界で過ごす場合のメリットを伝えることで翻意させた。
海外挑戦した場合、契約金、年俸ともに日本とは段違いに安い。
しかも1Aあたりからのスタート。環境は全く変わる。その中でのし上がっていかなきゃいけない。
数年で結果がでなけりゃすぐ首を切られる。その後の保障もない。
日本であれば大事に育ててもらえる上に、手にするお金は破格の扱い。
18歳が人生を選択するには日本を選ぶのは当然だ。
目標は、大リーグの舞台で投げるということならなにもすぐに冷や飯くって飛び込む必要はないから。
海外志望により指名回避した球団もあるだろうから
吐いた唾を飲んだことに対するイメージダウンや非難が予想されたが、
意外とこれは話題には上らず、投手と野手の兼用、いわゆる二刀流が話題の先行となり、
大谷の可能性に注目が行くようになった。
この日本ハムの構想はピタリとハマり、大谷のイメージダウンどころか、
世間はまだプロでなんの実績もない高校生に希望を見出し、メディアはこの新しいものに食いつき、
野球評論家といわれる人たちでさえ踊らされる結果となった。
そしてこれはいまだに続いている。
しかし、ドラフトに関する今までの暗躍を考えると、こうして話題を振りまくための双方のシナリオとも
考えられなくもない。と邪推することを禁じえない。
このドラフトには昔からドラマや黒いうわさがたくさんある。
ドラフトというシステムからしてこういったドラマが生まれるのは当然であり、
これもひとつの興業や話題作り、そしてプロ野球自体を注目させるはたらきがあるので、
むしろドラマを作ろうと仕組まれている感がある。
今でも大きなドラマの一つとして語り継がれているKKのドラフト。
巨人を熱望していたPL学園・清原が西武に1位指名され、
巨人は清原1位を明言しておきながら同じPL学園・桑田を指名した。
なぜこうなったかというと・・・
つづきはあす以降で