イチローが会長付き特別アドバイザーなる役職を引き受けたとき、
前例のない処遇に、球団が敬意を表した名誉職だの、イチローの新たなる挑戦だの、
という言い方で讃えていた。
マリナーズ復帰の時点で戦力として期待はしておらず、
空いた外野の穴をどうするかということでイチローを獲得した。
レギュラーが復帰すると、イチローをどうしたらいいかに困り、意味の分からない役職を用意して、
とりあえず体裁を整えた。
イチローも練習に参加していいという餌をもらえたので、
野球をやらせてもらえるには、これしかないと飛びついた。という流れに見える。
メディアも、ここへ来て事実上の戦力外通告という表現を使い出した。
試合に出場しない人間がグラウンドで時間を使うことは、目障りなので長くはその立場ではいられない。
試合中のダッグアウト入りは許されていないらしい。
試合中はダッグアウト裏にイチロー専用として持ち込まれている初動負荷機器で
試合中継をテレビで観ながら、トレーニングしているそうだ。
研究者と自分を表現したイチローは、来季どうするのか。
日本だって、イチローに興味大ありの球団は多いはずだ。
日本に戻る意思があれば、ポストを用意するだろう。
すでに、閑職に追いやられ、奇跡の男・イチローにふさわしくない立場に甘んじているが、
このイチローには何を用意すればいいか。
プレーヤーとして、かつての爆発は望みようがなく、松坂のように温情契約もふさわしくない。
イチローは、イチローたる輝きを見せて、初めてイチローであり、
他の選手の後塵を拝するような姿ではダメだ。
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