打者はぶつけられたときは、相手が誰であろうと一瞬血が上るもの。
身の危険に対する反抗心が頭に血を昇らせる。
コリジョンルールがない頃は、ランナーはブロックするキャッチャーに体当たりをよくしていた。
そもそも、コリジョンルールはこれをなくすために設けられたルールのはずだが、
ランナー有利のルールになってしまった。
体当たりする選手は外国人か体の大きな選手が多かった。
スマートな選手は滑りながらキャッチャーの下半身を狙ってぶつかりに行っていた。
ヤクルト・池山が一度、広島・西山をスライディングしながら弾き飛ばし脳震盪を起こさせた。
その後のカードでまた、同じように体当たりがあり、弾き飛ばされた西山は頭に血が上り
ボールを握った右手で背中を向けていた池山を殴った。
池山の方が西山より2つ年上だ。
年功序列の球界で年下が年上の選手に殴るということはまずない。
争いごとが少なくなり、仲良しこよしの傾向がある今のプロの世界ではもっとありえない出来事だ。
それだけ冷静さを失った西山は、一瞬でカッとなり手を挙げてしまったのだ。
清原がデッドボールに怒り、バットを投げつけた平沼も清原より年上だ。
これも、一瞬で頭に血が上ってしまった。
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