https://twitter.com/yakyucolumn
相変わらずワールドカップの熱狂はすさまじい。
各国、どこも劣らずの熱狂ぶり。さすが、人類最大のイベントだ。
ほとんどの選手がこんな機会は一生に一度だから
多くの時間を割き、多くのことを犠牲にして、このチャンスに賭けてきている。
勝つことを信じつつも、本当に自身の持てる力を発揮できるか、という不安も抱きながら
人類で最も注目される舞台に立つ。
試合が終わった瞬間、負けたときは茫然と一点を見つめる。人生が終わったかのよう。
勝ったら、やってきたことが報われたと無上の喜びが全身を覆う。
一生に一度であり、これ以上の舞台はないのだから、こういう感覚になるのもよくわかる。
封建が残る高校野球やアマチュアスポーツが“ブラック”として取り上げられるご時世。
だが、そこで鍛えられ、
技術の向上や精神の向上を目指そうと覚悟を持って飛び込んだのならブラックと一様に見るのは
大いに疑問だ。
本当は、外部からごちゃごちゃ言うことじゃない。
本人たちがそれも生きる道と了承しているなら、それによる成長が見込めよう。
要は甘ちゃんばかりが世の中に増えて、甘ちゃんが常識となったら
また、世の見方は違う向きになり、回帰の風潮へと向かうのではないかということだ。
だが、それを組織外へも強要したらもうだめだ。
日大タックルの問題はそこにある。
アメフトのルール無視のタックルまで、鍛えるために必要などと捉えていたら
相手もそうしてよいことになり、
お互いにそんなことしてたら試合にならなく、先に進まないもの。
こうなると、オウムを連想させる。
入信するのは勝手だけど、それを外部の人間にも強要し出したら、
秩序崩壊、犯罪是認ということになり
結局行き場を失い、大きな犠牲が出ることになった。
かつての戸塚ヨットスクールの時のように、法律を破り、死者が出るまでになったら
これも放ってはいられないが、
覚悟をもって、必要な鍛錬と認識している本人たちがいるのに、規制の手が入るのは
精神の棄損という見えない弊害を生むに違いない。
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