今月は例によってドラフトだ。
高校生では目玉の1人、石川。
石川は高校球界の超名門、東邦で春のセンバツを制したわけだが、
平成最後の甲子園を、平成最初の甲子園を制した東邦が締めたことで話題を呼んだ。
東邦は古豪として野球のさかんな愛知のみならず、全国の高校野球をリードしてきた。
平成幕開けを飾り、平成最後を締めたというところに100年以上続く高校野球の
伝統を感じる。
東邦という昭和1桁台創部の古豪が見事に平成を締めてくれた。
ところが、その東邦は令和最初となるこの間の夏の大会を愛知予選2回戦で敗れてしまった。
それもまさかのコールド敗け。
センバツ覇者が夏の地方大会のこんな早い段階で、コールドで終わるというのは
過去にないのではないか。
過去には、夏、全国制覇した前橋育英が秋と春の群馬大会で
初戦敗退したということがあった。
夏の日本一チームが秋、春の地方大会で初戦敗退したなど、おそらく
高校野球史上初めての出来事になるだろう。
夏からは新チームになり、日本一のチームとは選手が替わっているとはいえ、
日本一チームが地方大会の秋、春と連続して初戦敗退だから。
元ヤクルトの武内が智弁和歌山で2年生の時、3番を打って夏、全国制覇した。
翌年、キャプテンになった武内の智弁和歌山は夏の県予選初戦で姿を消した。
この時、前年日本一チームが、翌年の夏の予選初戦で姿を消すのは史上初めてと
報道されている。
石川はお父さんも東邦OBだ。
平成最初の甲子園を制した時、お父さんはベンチ入りできなかったが、
メンバーの1人だそうだ。
親子で平成の最初と最後を制したことになる。
ちなみにお母さんも東邦だそうだ。
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