日本には先輩と後輩という対人関係、年配者を敬い、そこには敬語という文化がある。
年功序列、長幼の序というもの。
一般社会では年齢による序列があり、相手の社会的地位やそれまでの経験など関係なく早く生まれた
側が先輩であり、敬語で話される。
会社に属して、年上の後輩にも基本、「さん」付けをするだろう。
年下の上司には敬語で話し、上司も年上の部下には「さん」付け、敬語が一般だと思われる。
芸事は年齢ではなく、芸歴となる。
入門順に先輩、後輩が別れ、敬語が活用される。
小学生でも入門が早ければ先輩となり、成人している後輩から敬語で話される。
それは芸事は入門までは素人という意識があるから。
芸事に身を投じた時が芸人誕生であり、0歳となる。
だから入門が早い方が兄さんとなる。
野球では、プロの世界でも年齢で序列される。
高卒でプロ入りして2,3年でレギュラーという実績があろうと、
大卒のルーキーには「さん」付けで呼ぶ。
それは野球はルートが確立されているから。
芸事と違い、入団したときに0歳ではなく、
プロ野球選手のほとんどが、というより全員が高校野球を経験し、ドラフトで指名され、
入団するという経緯が一緒だからだ。
プロに入った時にはすでに、野球の常識が身についているわけだ。
しかも、プロになる人は、元々野球が上手な人にしか権利がない。
芸事は、どんな素人でもなりたいと思えば、入門し、1円でもお金がもらえればプロだ。
野球はプロになるのはほんの一握り。
幼少の頃から野球に精通してくる連中が、プロになってくるので年齢で序列する。
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