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野球界、先輩、後輩の世界

Slugging Los Angeles Angels pitcher Shohei Ohtani greets Seattle Mariners outfielder Ichiro Suzuki during training in Seattle on May 4, 2018. The Seattle Mariners said the previous day Ichiro is transitioning to the role of special assistant to the chairman of the team. (Kyodo) ==Kyodo (Photo by Kyodo News via Getty Images)

日本には先輩と後輩という対人関係、年配者を敬い、そこには敬語という文化がある。

年功序列、長幼の序というもの。

 

一般社会では年齢による序列があり、相手の社会的地位やそれまでの経験など関係なく早く生まれた

側が先輩であり、敬語で話される。

 

会社に属して、年上の後輩にも基本、「さん」付けをするだろう。

年下の上司には敬語で話し、上司も年上の部下には「さん」付け、敬語が一般だと思われる。

 

芸事は年齢ではなく、芸歴となる。

入門順に先輩、後輩が別れ、敬語が活用される。

小学生でも入門が早ければ先輩となり、成人している後輩から敬語で話される。

それは芸事は入門までは素人という意識があるから。

芸事に身を投じた時が芸人誕生であり、0歳となる。

だから入門が早い方が兄さんとなる。

 

野球では、プロの世界でも年齢で序列される。

高卒でプロ入りして2,3年でレギュラーという実績があろうと、

大卒のルーキーには「さん」付けで呼ぶ。

それは野球はルートが確立されているから。

芸事と違い、入団したときに0歳ではなく、

プロ野球選手のほとんどが、というより全員が高校野球を経験し、ドラフトで指名され、

入団するという経緯が一緒だからだ。

プロに入った時にはすでに、野球の常識が身についているわけだ。

しかも、プロになる人は、元々野球が上手な人にしか権利がない。

芸事は、どんな素人でもなりたいと思えば、入門し、1円でもお金がもらえればプロだ。

野球はプロになるのはほんの一握り。

幼少の頃から野球に精通してくる連中が、プロになってくるので年齢で序列する。

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