デッドヒートと独走という対照的なレースとなった昨日の男女マラソン。
男子は設楽がロケットスタート、女子はハイペースの入りとどちらも仕掛けての
はじまりだった。
気温の高さと坂が多い条件でタイムは期待できないが、オリンピックを賭けた素晴らしい
戦いが展開された。
昨日は気温が上がってしまい、それがレースに大きく影響した。
今日の天気なら設楽が逃げ切った可能性もあるという。
トップランナーが記録を縮めることは難しい。
つまり、実力を急に伸ばすことは難しいと言うこと。
市民ランナーや成長過程の選手なら、覚醒する時があるが、トップにまで行きついた
選手は、実力を伸ばすにしても一歩ずつということになる。
一方で落ちるのはあっという間だ。
少しの故障や調整の失敗で実力を発揮できない。
しかし故障のリスクを負いながらハードトレーニングをしないと記録は伸びてくれない。
レースで勝負にならない。
さらに生活もストイックだ。食事のタイミングと何をどれだけ口にするか気を使い、
レースまでのスケジュール調整を何か月も前から行う。
ストイックな生活を強いられるマラソンランナーにしては珍しく設楽は酒席好きで
普段から雑多なものを食べるそうで、とても真似できないそうだが。
瀬古は引退してビールを飲めることが嬉しいと言った。
そして、万全の体調でも昨日の男子では設楽、女子では鈴木のように
レースメイクに狂いが生じると、あっという間にペースが落ち、足が止まる。
優勝した中村は昨日のレース中、嘔吐している。
寝不足、暴飲暴食でも結果が伴ってしまう野球とは全然違う。
大きな理由の一つに、野球は道具を使うスポーツであるということがあげられる。
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