総裁に選出された時、岸田首相は「全員野球」と表現していた。
チームスポーツで全員の力を合わせて勝利を掴む戦略は野球に限らないのに
わざわざ”野球”をつけていた。
全員サッカーだって、全員ラグビーだってあるのに、野球をつけたのは
岸田氏にとって全員ときたら野球をつなげるのが一番馴染みがあったということとだろうし、
それが聞く人に一番わかりやすいと判断してのことだろう。
ラグビーはワンチームという言い方を流行らせた。
野球用語で一般化したもの、というよりむしろ野球からとは意識しなくなった言葉の代表は
アウト、セーフ、ストライク、ボールだろう。
アウトは一般生活でもそれはダメ、というものに親指を立て腕を挙げる。
政治家の不祥事には「これは完全にアウト」と表現し、退場を迫ることになる。
こういう場合、退場する政治家には”降板”という言い方をよくする。
降板は板を降りると書くが、政治家は板から降りない。
明かな野球用語からの転用だ。
板はマウンドのプレートの事で、降板はピッチャー交代を意味するから。
ところで政治家は「アウト」とされたらそれは職責を果たしていないから「降板」だ。
ピッチャーは「アウト」ののち「降板」なら仕事をしてのこととなり、正反対。
明日はセーフを無意識にやっていた少女について。
https://twitter.com/yakyucolumn