プロは試合中、グラウンドでもめ事が起きると全員が出てくる。
教育の一環、部活動である高校生は頭に血が上っても我慢する。
大学生にまでなれば、選手が入り乱れるもめ事ということもなくはない。
立教と明治の試合でタッチプレーにもめ、暴行へと発展し、負傷者を出した事件が最悪とされている。
他には有名なリンゴ事件。
戦前のある早慶戦の僅差の試合にボルテージが上がった3塁側、早稲田の応援席からリンゴがグラウンドへ投げ入れられた。
これを慶應の3塁手の水原が早稲田応援席へ投げ返した。
この行為に早稲田応援団が激高。
試合後も大騒動へとつながり、社会問題にまで発展してしまった。
これ以降、早慶戦に限り慶應が3塁側、早稲田が1塁側となり、現在もこれが続いている。
プロでもめる最も多いケースはデッドボールの場合だろう。
そして、プロでは1人の選手が怒っていると全員が出てくる。
これは決まりだと言われている。出て来ない場合は罰金が科されるとされている。
罰金を科す理由は、おそらく罰を設けておかないと出て来ない奴もいて、場合によっては
誰も出て来ないという場合が起こり、相手に数で圧倒されてしまうかもしれな
いから。
もめ事になって戦う姿勢を見せなければ、相手になめられる。
しかし、これはケンカに勝つためではない。
ケンカをしているわけではないので、暴力で圧倒する意図はない。
だが、野球という体力を用いての勝負をしているわけだから闘争心を示さなければいけないわけだ。
相手に脅威を与えるのだ。
しかし、最も大きい理由は本職の野球以外のところで余計な体力を使って、ケガをしないためだ。
ケンカに勝つためではなく、ケンカを収めるための処置ということ。
さらに、もう一つの意味がある。
明日へ。
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