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自分の道具に触れられたくない職人たち

野球は道具の介在が多いスポーツなのだが、自分の道具を人に使われるのは気になることが多い。

人によっては触られることすらいやと言う人までいる。

触られただけで烈火のごとく怒る人もいる。

 

特にグローブはその人特有の型の付け方があるから他の人がグラブに手を入れると

次に自分がつけたとき普段と変わってしまう。それが気持ち悪い。

とは言え、それまで長く型をつけて来ているので、それで形が変わってしまうということはないのだが、

他人から戻ってきてはめてみると、間口が広がっていたり、余計なところが折れていたり。気持ちは悪い。

イチローは他人が自身のバット使うことを許さなかったとされていた。

ある時、ダメだと言っているのにチームメートが勝手にイチローのバットを使って

好結果を出した。

イチローは喜ぶチームメートにも冷ややかに憤慨し、もうそのバットは使いたくないと

あげてしまったとされるエピソードがある。

しかし、本当か。

あげてしまったのはそうかもしれないが、人がバットを使ってしまうことがそんなにいやか。

それで感触が変わるということはないだろうから、自分だけのものを他人が使うことに

嫌うたちなのだろう。

バットを握ったところで変化はないだろうし、自分が打とうが他人が打とうが

球の当たる位置で自分の感覚と変わるということはないはずだ。

滑り止めをつけすぎとか、余計なところにつけた、ということで嫌なのかもしれない。

 

だって打ったバットは誰かが引っ込めるじゃない。

塁に出ているのに自分で引っ込めるわけにはいかないからバットボーイが引っ込める。

その時触るし、自分の目の届かないところで誰が触っているかわからないもの。

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