センバツはベスト4となった。
この中では国学院久我山が序列で言えば最後となるだろう。
大阪桐蔭は今や高校球界の横綱で、今大会も圧倒する戦力を擁している。
浦和学院はセンバツ優勝の経験があるし、埼玉や関東では古くから横綱扱いだ。
近江も初のベスト4であり、繰り上げ出場とは言え、夏の甲子園準優勝経験があり、
滋賀や近畿を代表する名門だ。
とは言え、久我山も東京では強豪として長く活躍している。
しかし全国に出れば勝ち上がるたびに地元や関係者は歓喜に湧く。
こういうチームに寄せられる応援メッセージには「目指せ全国制覇」とか「日本一」
といったものが必ず一大会にひとつはテレビ中継で紹介される。
センバツは全国大会ではないので優勝しても全国制覇にはならない。
したがい、日本一でもないのだ。
主催する新聞社やNHKはセンバツ優勝チームを日本一とは表現しない。
センバツの優勝チームは日本一でも全国制覇でもなく、センバツ優勝とか春の甲子園優勝
という位置づけとなるのだ。
センバツは32のチームを選抜する。47都道府県の代表が地方大会を無敗で勝ち上がり
優勝を決める大会ではないので全国大会にならない。
選手や監督もセンバツでの目標を「日本一」と言ったり、プロ野球経験者の評論家と呼ばれる人の中にも
センバツ優勝チームを日本一と言ってしまったりすることがあるが、誤認ということになる。
センバツは秋の地方大会の成績が参考にさるが、そこでの優勝したチームが出てくるとは限らない。
あくまでも参考であり、高野連が選抜する。
21世紀枠があるし、地方大会ベスト8止まりのチームが出場などということもある。
秋に行われた大会を参考に、春、チームを選抜するという仕組みだ。
大会の間は半年もある。
つまり、秋の地方大会で敗けたことがあるチームがセンバツで優勝する可能性も十分あるのだ。
今回のベスト4も近江は繰り上げ出場だし、浦和学院は関東大会4強止まりだ。
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