オールスター9連続三振、江夏の21球、
一試合でノーヒットノーランとサヨナラホームランなど伝説がいくつかある剛球左腕。
その中で江夏の21球はあまりに有名ではあるものの、テレビをはじめとするメディアが
江夏の豪快さと非凡さを強調したいがために飾られた出来事で、たいした内容ではない。
ナンバーに掲載されたこのノンフィクションが優秀だったがために有名になったのかもしれない。
内容とは、江夏のピッチング内容であり、これがたいしたことないのだ。
日本一がかかる場面で江夏は無死満塁からスクイズを外し、三振で乗り切った。
窮地の状況で、スクイズを外し、三振という形でエラーも出ようがないない幕切れを演出したから
物語にするには脚色しやすい。
だが、満塁となるランナーはすべて江夏自身が出した。
人が出したランナーを火消ししたなら江夏伝説だ。
だからピッチング内容は大したことないのだ。
本当に良い内容なら三者三振の方がいい。
ところが、三者三振で終わっていたらドラマにできない。