青学が往路も復路もぶっちぎり、完全優勝を果たした。
青学が箱根で成績を残すなどとは、40年以上生きてきた私のイメージには
ない。
青学は一人一人のタイムが優れ、区間賞5人と圧倒した。
優勝候補筆頭と目されていた駒大も
5区でブレーキがあったにもかかわらず、2位に食い込んでいる。
それでもこのブレーキがなくとも青学のパフォーマンスの方が
勝っていたのではないか。
そして、このブレーキが無ければ、復路での青学逆転となり
興奮するレースになったかもしれない。
5区の時点でトップ駒大との差が46秒でスタートした青学。
5区は、また出現した「山の神」・神野が区間新の快走なので
ブレーキがなくとも5区で逆転していたかもしれない。
最近の箱根駅伝は山登りを制する者が制す。傾向になった。
読売新聞によると、箱根の発祥は世界で通用するマラソンランナーを
育てる一環で生まれたそうだ。
その意味で行くと、今回山登りの距離が延び、勝利の比重が5区に
集中すると、果たしてマラソンランナーが育つかという疑問も生まれてくる。
マラソンには箱根ほどきついのぼりが用意されているレースは
おそらくない。
そして、
山登りというのはその区間だけで勝負が決してしまう可能性があり、
襷をつなぐ駅伝という競技性の意味も希薄にする。