強くなった日本のリレーの特徴として取り上げられる機会が多いアンダーハンドパスについて
バトンパスの技術を自慢してもそれって陸上か?という疑問を持つ、と先週記した。
2019-6-30 バトンパスの技術を自慢してもそれって陸上か?
そして、バトンが当たり前だから疑問に思わないが、なぜバトンを使うのか。
このご時世にバトンでリレーって。
違う方法がいくらでもあろうと思われる。
手のタッチで十分だろうし、今はもうバトン要らないくらいのテクノロジーになったでしょ。
4人のスピードだけ比べたら、本来、日本チームはどんどん離されていくはずだ。
100メートル走でボルトのように傑出した力があれば、はじめからボルトが勝つ
ことがわかっており、興味はタイムとなっていた。
勝敗がわかっていても、これはやる意味があった。
だが、リレーはタイムにはあまり興味を持たれない。
100メートル走のように短い距離で差があまりつかない競技なら、その瞬間の緊張や
調子で結果が変わるだろうから、やる意味がある。
リレーなど、4人のスピードを単純に足せば、ほとんど順位など予想通りになるはずだ。
そうなるとリレーという競技そのものが必要ないと言える。
スピードだけだったら、結果がわかっており、やらなきゃいいとなるので
そこは競技性を持たせましょとなる。
すると、バトンを用意したり、コーナーリングやリードというものを加えて
競技性を持たせた。するととてつもなくおもしろい競技になった。
運動会でも最終種目はリレーだし、最も盛り上がる競技だ。
競技性を持たせた結果、チームの協力というのが、この競技には
ものすごく武器になることを知り、これは人間生活の協力と同一だから、
深く人々が共鳴する。とても面白い競技だ。
おもしろさを出すにはやっぱりコーナーとバトンが必要なのだ。
前代の競技を、いまだにやっているところに面白さを見出すというのもある。
冷静にこの時代の環境で考えたら
トラックを使わず、直線でもいいじゃんって話になる。
カーブがあるトラックを使用しているのは、見やすくさせるためであり、
バトンパスって走ることと関係ないから必要ないはずなのに、
ドラマが生まれやすいから今も使用している。
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