毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

競技は道具によって結果が大きく違う 厚底シューズ 今週のトピックス

厚底でクッションの効いたシューズによる陸上ロードレースでのタイムの極端な伸びに

疑問を抱いているのは選手自身でも多い。

勝手に足が前に出る、と表現する選手もいるくらいだ。

 

これの是非について、擁護する人の中に選手の足の保護も含んでいるのだから、ということを言っている

弁士がいた。

コメンテーターという立場で、社会的に地位があり、言葉を生業としているこの氏の見識には驚いた。

レースにおいて足の保護は全く、考慮に関係ない。

足の保護をその理由の一つに挙げて、それでタイムが縮まるクッションをOKとしたら

ホッピングシューズでもいいということになる。

さすがにホッピングシューズは陸上競技ではない、ということになるはずだから

どこかに規制を設けなければいけないわけだ。

厚底という、明らかにタイムが縮まっている現状を見れば、規制を入れる向きになるのは当たり前で

そこに足の保護は考慮に入らない。

 

足の保護は足の保護で開発し、それによりタイムが伸び、縮んでしまうのなら、そこはあきらめなければいけないし、

違う方法での研究を続けなければいけない。

目的は肉体による勝負を計るということだからだ。

 

また、アスリートは体の限界、ギリギリのところで勝負することが宿命であり、ケガは隣りあわせなのは

誰でも覚悟しているものだ。

よく、スポーツ選手をケガさえなければすごい選手になっていただろう、という言い方をするが

ケガをするかもしれないけれど、そこまで肉体を鍛えなければ高みに到達しないから

やらなければならない。

そこで、ケガをしてしまったのならそれは、その選手の能力であり、すごい実績を残した選手でもケガを抱えてやっている。

不慮の事故によるケガでなければ、選手の宿命の範疇となり、そもそも無傷で過ごす選手などプロにはいない。

全ての選手がどこか体の不安を抱えている。

次回へ。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP