盗塁の技術にある3つの要素のうち2つ目の走力について。
プロの盗塁数が多い選手は2盗の場合、11歩か12歩で走る。
私が子供の頃、盗塁王の”青い稲妻”・松本は11歩。
世界の盗塁王・福本は12歩。
イチロー11歩、鈴木尚11歩。
松井、赤星、本多、大島、聖沢、西川は12歩。
体が小さいにもかかわらず荻野は11歩で走る。
10歩の場合もある。
外国人などは最後ヘッドスライディングする場合は
10歩の選手もいる。
この11歩や12歩が自分に合う形、最短になるようまとめていくことになる。
歩数を、できれば少なくしたいところだが、それより
塁間を最も短い時間で移動するには、を考える。
だから
大股で11歩にするより、歩数を増やして12歩でスピードが出ることを
選択することもあるのだ。
また、1つ目の要素、スタートと3つ目の要素、スライディングとの
兼ね合いもある。
スライディングについては次回以降にするので
スタートとの兼ね合いについては、
つまり、リードの独自の取り方との兼ね合いだ。
スタートにもそれぞれのスタイルがある。
本多のように完全に芝生まで出るスタイルや、片足だけのスタイル。
松井のようにリードをあまりとらないスタイル。
これは、
その選手にとってスタートが切りやすかったり、牽制に刺されにくい
リードだ。
リードをあまりとらず、
いつでも戻れるようにして、牽制をあまり気にしない。
その分、走力でスピードに乗って盗塁をするタイプなど
いろいろなタイプがある。
これにより塁間の歩数も多くなったり、少なくなったりするわけだ。